鈴木予想レンジ
ドル円 105.00~106.30
ユーロ円 130.50~132.00
ユーロドル 1.2350~1.2480
豪ドル円 81.50~83.00
※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。
相場状況の振り返りと今後の展開予想
トランプ米大統領の輸入関税案を巡り、米国内でも物議を醸し出しているが、本日早朝に米経済政策を担当していたコーン米国家経済会議委員長が辞任したとの報道を受けて、急速にドル売りに傾斜している。
現時点では辞任理由は定かではないが、トランプ政権運営の脆弱性の現れとも言える。
トランプ大統領は昨日も米国は貿易で利用されてきたとした事を言及、その中、ムニューシン米財務長官が米国は貿易戦争を目指しているのではないと言及、また、ライアン下院議長はトランプ大統領が計画している制裁関税よりも、より外科的なアプローチをとるよう推奨と火消し役に回るなど、市場はトランプ劇場に翻弄されている。
相対的には米中間選挙を睨みながら支持率低下を阻止するのが狙いであろう。
折角、北朝鮮が非核化に向け米国と対話する意向があると韓国側が表明、地政学的リスクは和いだ矢先ではあるが、いずれにしても、米国及び北朝鮮の両首脳の不可解な行動がある以上、一旦、ドルロングを仕舞う動きが優先され易い相場環境とも解釈できるだろう。
一方、ドル円は貿易摩擦を背景に上値は限定的であるが、短期筋としては、コーン米国家経済会議委員長の辞任材料では、ドル円105円トライには慎重になっており、拙速的に下値を探る難しさがあるが、仕掛けには好機到来の感も強く、105円割れも想定した対応が求められる。
当面、レンジ幅を105.00~106.50円まで拡大し、同レベル前後からのナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはドル売りに助長され1.24台を回復、底堅い展開ではあるが、トランプ大統領の思惑通りの結果とも言えるだけに、過度なユーロ高期待は自重局面に差し掛かっている。レンジ幅を1.2350~1.2500前後まで拡大し、相場の動意を待ってから始動が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円105円前後から押し目買いと共に、106円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
一方、ユーロドルも前述したレンジ幅を重視し、1.23台半ば前後から押し目買いと共に、1.24台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円105円台では興味半減の段階であり、現状では昨日と同様に、ドル円106円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
一方、輸入企業はドル円105円台半ば前後からの押し目買いを随時実施しており、現状では105円前後に集約されている模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.24前後からのナンピン売りを実施しており、現状では1.25前後を視野に、1.24台半ば前後からナンピン売りと共に、ユーロドル1.23台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円105円前後ではロング、106円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円130円台半ば前後から押し目買いと共に、132円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
一方、豪ドル円は81円台半ば前後から押し目買いと共に、83円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 売り 買い
ドル円 104.70 106.80
ユーロ円 130.10 132.50
ユーロドル 1.2310 1.2530
豪ドル円 81.00 83.30
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
月次収支
2018年3月収支経過(01~07日)
通貨 プラスマイナス 前日比
ドル円 -¥30,000
ユーロ円 +¥40,000 -¥50,000
ユーロドル -¥23,400(-$200) -$250
豪ドル円 +¥70,000 +¥45,000
現在のポジションと決済指値
ドル円ロング 50,000 ☆105.80(SL105.20売り)
ユーロ円売り 50,000 ☆131.60(SL132.00買い)
ユーロ$ショート50,000 ☆1.2380(SL1.2460買い)
豪ドル円ショート50,000 ☆83.00(SL82.80買い)
前日のストップロス(損失確定)実行ポジション
ユーロ円ショート50,000☆▼130.60(SL131.60買い)-¥50,000
ユーロ$ショート50,000☆▼1.2330(SL1.2380買い)-$250
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買 海外市場
ドル円売り 50,000 106.50
ドル円買い 50,000 105.50(SL105.00売り)
ユーロ円売り 50,000 ☆131.60(SL132.10買い)
ユーロ円買い 50,000 130.30
ユーロドル売り 50,000 ☆1.2380(SL1.2430買い)
ユーロドル買い 50,000 1.2300
豪ドル円売り 50,000 ☆83.00(SL83.50買い)
豪ドル円買い 50,000 81.70(SL81.20売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り 50,000 106.30
ドル円買い 50,000 105.20(SL104.80売り)
ユーロ円売り 50,000 132.00(SL132.50買い)
ユーロ円買い 50,000 130.80
ユーロドル売り 50,000 1.2470(SL1.2520買い)
ユーロドル買い 50,000 1.2350
豪ドル円売り 50,000 82.80(SL83.30買い)
豪ドル円買い 50,000☆△82.10(83.00ショートカバー)+¥45,000
豪ドル円買い 50,000 81.50(SL81.00売り)
本日の売買予定 海外市場
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。