鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 110.00~111.00 |
ユーロ円 | 130.00~131.00 |
ユーロドル | 1.1750~1.1850 |
豪ドル円 | 82.30~83.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
注目されたFOMC議事録ではメンバーの大半が2023年までの利上げを予想しワクチン接種と財政刺激策により経済見通しを上方修正してはいるが、次の会合で資産購入ペース縮小をいつどのように削減するかについて議論が集中するにとどまっている。ただ、本格的な利上げを示唆するにほど遠い外部環境が再認識されているとも言える。その中、米10年債利回りは一時1.3%割れまで低下し、米国株式市場ではNYダウが前日比104ドル高、そして、ナスダック及びS&P500は過去最高値を更新しており、改めて、米景況感の良さが意識されてはいるが、総じて、過剰動性資金の潮流には変化はなく、為替相場よりも、株式、債券、商品相場に集中している嫌いは否めないだろう。ただ、株式及び商品相場には高値警戒感、そして、債券利回りの低下余地も少なく、過剰期待は自重局面に差し掛かっている。
一方、ドル円は米債券利回りの低下が嫌気される中、戻りの鈍さが意識されているが、リスク回避のドル買いが勝っており、下値も限定的になっている。引き続きレンジ幅ドル円110.00~111.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはストップロスを巻き込み、1.1780近辺まで下げ幅を拡大、3月末につけた年初来安値1.17ドル前後が視野に入りつつある。反面、米債券利回りの低下を背景に、利益確定レベルにあり、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1750~1.1850を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円110円前後から押し目買い共に、111円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.17台半ば前後から押し目買いと共に、1.18台半ば前後からピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円111円前後から断続的に散見されている模様。一方、輸入企業はドル円110円台前半から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、現状では、ユーロドル1.19前後を中心に、1.18台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、買いは1.18割れから押し目買いを実施しており、現状では1.17台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円110円台前半ではロング、ドル円111円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は130円前後から押し目買いと共に、131円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは82円台半ば割れから押し目買いと共に、83円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 109.50 | 111.65 |
ユーロ円 | 129.45 | 131.55 |
ユーロドル | 1.1690 | 1.1900 |
豪ドル円 | 81.80 | 83.90 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆130.80(SL130.00売り) |
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆130.50(SL130.00売り) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1790(SL1.1750売り) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆82.70(SL82.30売り) |
2021年7月収支経過(01~08日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ||
ユーロ円 | +¥40,000 | |
ユーロドル | -¥13,000(-ドル100) | |
豪ドル円 | ±¥0 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 111.20(SL111.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | 110.20(SL109.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.40 |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆130.50(SL130.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1880(SL1,1930買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.1790(SL1.1740売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.70(SL84.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆82.70(SL82.20売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 111.00(SL111.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 110.00(SL109.60売り) |
ユーロ円売り | 100,000 | 131.00 |
ユーロ円買い | 100,000 | 130.00(SL129.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1850 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1750(SL1.1700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.30 |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.30(SL81.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。