鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 107.80~109.00 |
ユーロ円 | 128.80~130.00 |
ユーロドル | 1.1870~1.2000 |
豪ドル円 | 82.50~83.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
黒田日銀総裁は米国の長期金利が上昇したとしても、債券市場の安定を維持し、イールドカーブ全体を低位で安定させるのが重要な案件であると指摘、そして、長短金利操作で変動幅を拡大する必要があるとは考えていないとの見解を示しており、コロナ禍での金融引き締め策には応じない姿勢である。景気後退局面では経済を活性するために、金融緩和策が効果的であるが、反面、利上げに関しては、FRB、ECB、そして、日銀などの中央銀行は経験値が乏しく、また、利上げのタイミングを間違えれば株価暴落、そして、経済自体の失速にも繋がる可能性があるため、安易な利上げには慎重にならざるを得ないだろう。
一方、ドル円は米金利の上昇に伴い、ドル円108円台半ば近辺まで上昇、一部ではドル円110円台も意識されている。底堅い展開ではあるが、時期尚早であり、引き続きレンジ幅ドル円107.80~109.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導で1.2000前後の上値の重さが意識されているが、米ドルショートが一巡しつつあり、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1870~1.2000を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円108円割れから押し目買いを勧めると共に、ドル円109円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.19割れから押し目買いと共に、1.200前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円108円半ば前後からナンピン売りを実施しており、現状ではドル円109円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円108円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、今朝と同様に、ユーロドル1.20前後からナンピン売りと共に、1.19割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円108円割れではロング、109円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は129円割れから押し目買いと共に、130円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは82円台半ば前後から押し目買いと共に、83円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 107.30 | 109.50 |
ユーロ円 | 128.30 | 130.50 |
ユーロドル | 1.1820 | 1.2035 |
豪ドル円 | 82.10 | 84.35 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆108.40(SL109.00買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1920(SL1.1870売り) |
本日のSL実行ポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆▼107.70(SL108.40買い)-¥35,000 |
ユーロ$ロング | 50,000 | ☆▼1.1990(SL1.1920売り)-$350 |
2021年3月収支経過(01~05日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥35,000 | -¥35,000 |
ユーロ円 | +¥15,000 | |
ユーロドル | -\38,800(-$300) | -$350 |
豪ドル円 | +¥40,000 | +¥35,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円売り | 50,000 | ☆83.70(SL84.20買い) |
前日の売買 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆107.70(SL108.20買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.1990(SL1.1940売り) |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆108.40(SL108.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 107.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 129.70(SL130.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 128.60(SL128.10売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2010 |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.1920(SL1.1870売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.80(SL84.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ★△83.00(83.70ショートカバー)+¥35,000 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 109.00(SL109.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 107.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.00(SL130.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 128.80(SL128.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1980 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1870(SL1.1820売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.80(SL84.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.60(SL82.10売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。