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為替モーニング東京市場2021年6月11日

2021年06月11日

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円109.00~110.00
ユーロ円132.70~133.70
ユーロドル1.2130~1.2230
豪ドル円84.30~85.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

昨日発表された5月米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る内容となったことで一時ドルを買い戻す動きが優勢になったが、米10年債利回りが節目の1.5%割れまで低下したことが嫌気され、市場はドル売りに転じるなど落ち着きのない展開に振り回されている感が強い。ただ、米国株式市場ではNYダウは小幅上昇しているが、S&P500は史上最高値を更新するなど、ワクチン普及率の効果が表れ始めている。米CPIはコア指数で前年比3.8%、前月比0.7%とインフレ警戒を示す内容ではあるが、先週の米雇用統計の弱さを背景に、FRBの早期出口戦略が後退しており、債券相場は困惑気味に反応している。いずれにしても、市場はアフターコロナの景気活性化を織り込み始めており、依然として、インフレ圧力は根強く、米債券利回りの更なる低下は描きづらい状況であるが、市場は来週のFOMCの動向をにらみながら、引き続き調整主導の展開に追いやられている。

一方、ドル円は米金利の低下を背景に、戻りの鈍さが指摘されているが、米景況感を背景に、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円109.00~110.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは、ECBがパンデミック緊急購入プログラムを範囲上限まで使用しながら、高ペースの緊急購入を継続する姿勢を強調しており、依然として、米ドル主導の展開を余儀なくされている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.2130~1.2230を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円前後から押し目買い共に、110円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.21台前半から押し目買いと共に、1.22台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円110円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業も同様に、ドル円109円前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.22台以上からナンピン売りと共に、1.21台半ば割れから少なめの押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、繰り返しなるが、ドル円109円前後ではロング、110円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は132円台半ば前後から押し目買いと共に133円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは84円台前半から押し目買いと共に、85円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円108.30110.50
ユーロ円132.10134.25
ユーロドル1.20701.2280
豪ドル円83.7085.85

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ユーロドルショート50,000☆1.2200(SL1.2230買い)
2021年6月収支経過(01~11日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥20,000
ユーロ円
ユーロドル+¥40,000(+$300)
豪ドル円+¥25,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000110.00(SL110.40買い)
ドル円買い50,000109.10(SL108.70売り)
ユーロ円売り50,000133.80(SL134.30買い)
ユーロ円買い50,000132.80(SL132.30売り)
ユーロドル売り50,0001.2230(SL1.2280買い)
ユーロドル買い50,0001.2130
豪ドル円売り50,00085.30(SL85.80買い)
豪ドル円買い50,00084.30(SL83.80売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000110.00(SL110.40買い)
ドル円買い50,000109.10(SL108.70売り)
ユーロ円売り50,000133.70(SL134.20買い)
ユーロ円買い50,000132.70(SL132.20売り)
ユーロドル売り50,0001.2230(SL1.2280買い)
ユーロドル買い50,0001.2140
豪ドル円売り50,00085.30(SL85.80買い)
豪ドル円買い50,00084.30(SL83.80売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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