鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 110.00~111.00 |
ユーロ円 | 131.50~132.50 |
ユーロドル | 1.1900~1.2000 |
豪ドル円 | 83.00~84.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
注目された米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、米経済で最近見られる物価上昇は想定より大きいとしつつ、時間とともに落ち着く可能性が高いとの認識を改めて述べている。また、同議長は質疑応答でFRBは予防的に利上げすることはないとし、不平等を緩和させるためのFRBの最善策は雇用に焦点を当てることであり、インフレに影響している要因は時間の経過と伴に低下する旨を指摘している。ただ、内容的には前日の事前原稿と同じであり、市場の反応は限定的になっている。そして、各連銀総裁からも米経済を非常に強気にみているとした上、今年後半か来年の早い時期に資産購入ペース縮小に向けて、段階的なテーパリング(金融緩和縮小)の可能性を示唆しており、リスク回避のドル買いも踏まえて、ドル買い需要は根強いものがある。
一方、ドル円は株価の持ち直しや米債券利回りの下げ止まり期待もあり、ドル円110円台では底堅い展開が予想されるが、反面、清算レベルに接近しており、過度な円安局面は描きづらい状況にある。引き続きレンジ幅ドル円110.00~111.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは独自の買い材料は皆無に等しいが、米債券利回りの低下やポンドの買い戻しも手伝い、再び節目の1.2000前後が意識されており、下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1900~1.2000を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円110円前後から押し目買い共に、111円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.190前後から押し目買いと共に、1.200前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円111円前後を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円110円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、現状ではユーロドル1.200前後を視野に下値限定と判断しており、現状ではユーロドル1.200前後からナンピン売りと共に、1.19前後から押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円110円前後ではロング、111円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は131円台半ば前後から押し目買いと共に132円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは83円前後から押し目買いと共に、84円前後かナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 109.70 | 111.80 |
ユーロ円 | 131.10 | 133.20 |
ユーロドル | 1.1840 | 1.2045 |
豪ドル円 | 82.55 | 84.75 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆131.80(SL132.50買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆83.50(SL84.00買い) |
2021年6月収支経過(01~23日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥10,000 | |
ユーロ円 | -¥5,000 | +¥60,000 |
ユーロドル | +¥46,200(+ドル350) | +$300 |
豪ドル円 | -¥50,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ★△131.50(130.30ロングカバー)+¥60,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 110.80(SL111.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.80(SL109.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆131.80(SL132.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.80(SL130.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆△1.1930(1.1870ロングカバー)+$300 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1850(SL1.1800売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆83.50(SL84.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.50(SL82.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 111.00(SL111.40買い) |
ドル円買い | 50,000 | 110.20(SL109.70売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 132.50(SL133.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 131.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1980(SL1.2030買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1900(SL1.1850売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.00(SL84.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.20 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。