鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.30~110.30 |
ユーロ円 | 128.50~129.50 |
ユーロドル | 1.1700~1.1800 |
豪ドル円 | 79.00~80.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場は明日から始まるジャクソンホールでのFRBの年次シンポジウムに注目を集めているが、FOMCメンバーである米地区連銀総裁からは次回9月FOMCで縮小開始を来年の第1四半期までに資産購入を終了すべきとの声もあるが、市場は未だに雇用情勢がパンデミック前の水準まで戻っておらず、デルタ株の感染拡大の影響が懸念されている関係上、FRBとしては、引き続きハト派的な慎重姿勢を示すとの見方が有力視されている。その中、米10年債利回りは1.3%に迫る展開であるが、米国株式市場は3業種揃って市場最高値圏で推移しており、相対的にドルを買い戻す動きが整いつつある。一方、アフガニスタン問題に対するG7緊急首脳会議が先ほど終了し、バイデン大統領は8月31日のアフガン撤退期限を維持する意向を示している。米国としても、軍事力を対中国に注ぎたい意向であろうが、タリバン政権が再びテロの温床になる可能性も指摘されている、また、中国当局は否定しているが、一報道では中国の三峡ダムの崩壊などが報じられるなど、総じて視界不良の段階にある為、引き続き相場の動意を待ってからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は、米金利の優位性を背景に底堅い展開が予想されるが、反面、地政学的リスクを意識した円買いも随所に散見されており、引き続き直近のレンジ幅ドル円109.30~110.30を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導ではあるが、1.17割れでは割安感を踏まえた自律反発の展開であり、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅1.1700~1.1800を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円台半ば割れから押し目買いと共に、110円台前半からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.17前後から押し目買いと共に、1.18前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円110円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円109円台半ば割れから押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、現状ではユーロドル1.18前後からナンピン売りと共に、1.17前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円109円台前半ではロング、ドル円110円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は128円台半ば前後から押し目買いと共に、129円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは79円前後から押し目買いと共に、80円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 108.70 | 110.80 |
ユーロ円 | 127.90 | 130.10 |
ユーロドル | 1.1645 | 1.1855 |
豪ドル円 | 78.55 | 80.70 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆129.00(SL129.30買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆79.50(SL80.00買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆▼79.00(SL79.50買い)-¥25,000 |
2021年8月収支経過(02~25日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥50,000 | |
ユーロ円 | +¥25,000 | |
ユーロドル | -¥25,800(-ドル200) | |
豪ドル円 | +¥10,000 | -¥25,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円売り | 50,000 | ☆79.50(SL80.00買い) |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 110.30(SL110.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.30(SL108.90売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 129.30(SL129.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 128.30 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1780(SL1.1830買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1690(SL1.1640売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 79.80(SL80.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 78.90 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.30(SL110.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.30(SL108.90売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 129.50(SL130.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 128.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1790(SL1.1840買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1700(SL1.1650売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 80.00(SL80.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 79.20 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。