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為替イブニング海外市場2021年11月30日

2021年11月30日
(コラム執筆時間:19時22分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円112.30~113.80
ユーロ円127.50~128.80
ユーロドル1.1280~1.1420
豪ドル円79.70~81.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

モデルナのバンセルCEOは、オミクロン(変異株)について、従来よりも既存ワクチンの効果が弱いとの見解を示したことが嫌気される中、日経平均株価は前日比462円安と大幅続落し、2万8千円割れと警戒感を強めている。本邦でも一か月縛りで水際対策を強化しているが、他の主要国はすでに、ロックダウンに追い込まれており、経済の脆弱性が問われている関係上、総じて、世界同時株安を作り出している。ただ、変異株の出現からまもなく、当面、具体的な詳細が判明するまでは一喜一憂することなく、引き続き相場が動意づいてからの始動を心がけるのが得策であろう。

一方、ドル円は軟調な株価動向を背景にリスク回避の円買いが強まり、ストップロスを巻き込みながらドル円113円割れと警戒感を強めている。現時点では変異株の進捗状況次第であろうが、一過性の現象に留まる可能性もあり、引き続きレンジ幅ドル円112.50~114.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料はない中、米ドル売りに圧された側面が強く、消去法的に買われている。ただ、もう一段の上昇局面では戻り売りが優先される可能性があり、ユーロドル1.14前後からの高値掴みには要注意であろう。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1250~1.1400を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円112円台半ば前後から押し目買いと共に、ドル円114円前後を視野に、ドル円113円台半ば前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、ユーロドルは、1.12台半ば前後から押し目買いと共に、1.14前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強めているが、輸出企業は売り急ぐことなく、ドル円114円前後を中心に113円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円113円前後から随時実施しており、現状では112円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.13台半ば前後のストップロスを巻き込み底堅い状況にある。現状ではユーロドル1.13割れから押し目買いと共に、1.14前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円112円台半ば前後ではロング、ドル円113円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は127円台後半から押し目買いと共に、129円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円割れから押し目買いと共に、81円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円111.80114.00
ユーロ円127.15129.40
ユーロドル1.12551.1475
豪ドル円79.3081.55

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング50,000☆128.00(SP127.50売り)
ユーロドルショート50,000☆1.1350(SL1.1410買い)
本日のSP実行ポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング50,000☆△127.70(SP128.00売り)+¥15,000
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング50,000★▼128.50(SL127.70売り)-¥40,000
2021年11月収支経過(01~30日)本日のNY closingで清算予定
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥75,000±¥0
ユーロ円-¥55,000-¥25,000
ユーロドル-¥57,600(-$450)
豪ドル円-¥60,000±¥0
前日の売買 東京市場
ユーロ円買い50,000☆127.70(SL127.20売り)
ユーロドル買い50,000☆1.1270(1.1270ショートカバー)±0
豪ドル円売り50,000★△81.30(80.80ロングカバー)+¥25,000
前日の売買 海外市場
ドル円売り50,000★△113.70(113.30ロングカバー)+¥20,000
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000114.10(SL114.50買い)
ドル円買い50,000☆▼113.20(SL112.80売り)-¥20,000
ユーロ円売り50,000128.80
ユーロ円買い50,000☆128.00(SL127.50売り)
ユーロドル売り50,000☆1.1350(SL1.1400買い)
ユーロドル買い50,0001.1250(SL1.1200売り)
豪ドル円売り50,00081.80(SL82.30買い)
豪ドル円買い50,000☆▼80.80(SL80.30売り)-¥25,000
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000113.70(SL114.10買い)
ドル円買い50,000112.30(SL111.80売り)
ユーロ円売り50,000128.80
ユーロ円買い50,000127.50(SL127.00売り)
ユーロドル売り50,0001.1410(SL1.1450買い)
ユーロドル買い50,0001.1280
豪ドル円売り50,00081.00(SL81.50買い)
豪ドル円買い50,00079.80(SL79.30売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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