鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 108.50~109.50 |
ユーロ円 | 129.80~130.80 |
ユーロドル | 1.1930~1.2030 |
豪ドル円 | 83.70~84.70 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
パウエルFRB議長は新型コロナウィルスの感染拡大リスクは残っているが、経済は転換期にあり、米国は急速な成長と雇用創出の時期に入っていると述べた他、大半のFOMCメンバーは2024年まで利上げを見込んでおらず、2022年より前の利上げの可能性を否定している。そして、米地区連銀報告(ベージュブック)においても、経済活動は緩やかなペースで加速しており、物価は前回から僅かに加速していると表明しており、相対的に市場に安堵感を与えている。その中、米国株式市場では米大手金融機関の好決算を背景に、NYダウは前日比53ドル高と再び勢いを取り戻しつつある。その中、市場は低金利政策の長期化を背景に積極的にドル買い戻す動きは制約されているが、依然として、米金利の優位性が揺らいでおらず、拙速的なドル売りには違和感が生じている。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円はFRB議長の見解を背景に、拙速的な上値トライは慎重になっている反面、米企業の好決算もあり、相対的に試行錯誤が続いている。ドル円110円前後の重さが意識されているが、米債券利回りの上昇もあり、下値も限定的になっている。引き続きレンジ幅ドル円108.50~109.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは心理的節目の1.200をうかがう展開を見せており、引き続き底堅い展開が予想される。ただ、同レベルでは達成感を踏まえた利益確定売りに圧される公算も高く、同レベルでは一旦清算局面と捉えたほうが無難であり、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1930~1.2030を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円108円台半ば前後から押し目買いと共に、ドル円109円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.19台前半から押し目買いと共に、1.200台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円109円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円108円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.200台を視野に底堅い展開と判断しており、現状ではユーロドル1.20台以上からナンピン売りと共に、1.19台半ば割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円108円台半ば前後ではロング、109円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は130円割れから押し目買いと共に、131円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは83円台半ば前後から押し目買いと共に、84円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 107.90 | 110.00 |
ユーロ円 | 129.35 | 131.50 |
ユーロドル | 1.1875 | 1.2085 |
豪ドル円 | 83.00 | 85.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆109.50(SL108.50売り) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.1950(SL1.2020買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆83.80(SL84.70買い) |
2021年4月収支経過(01~15日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥5,000 | |
ユーロ円 | +¥45,000 | +¥25,000 |
ユーロドル | -¥39,200(-$300) | |
豪ドル円 | +¥35,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円売り | 50,000 | ☆83.80(SL84.30買い) |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 109.50 |
ドル円買い | 50,000 | 108.60(SL108.20売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.80(SL131.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.80(SL129.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2000(SL1.2050買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1900 |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.30(SL84.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.30 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 109.50 |
ドル円買い | 50,000 | 108.50(SL108.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.80(SL131.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.80(SL129.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2020(SL1.2070買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1930 |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.70(SL85.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.70 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。