鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.30~110.30 |
ユーロ円 | 120.30~121.30 |
ユーロドル | 1.0970~1.1070 |
豪ドル円 | 73.70~74.70 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
注目されている中国発のコロナウイルスに関しては様々な報道がなされているが、一部報道ではワクチン開発が相次いでおり、相対的に期待感が先行している嫌いがある。反面、世界保険機構(WHO)はワクチンについては承知していないと否定しており、未だに不透明感は否めず、やや期待先行相場と化している。その中、NYダウは前日比483ドル高と大幅反発、米債券利回りも再び上昇過程にあり、ドルを買い戻す動きが優勢になっている。そして、2019年の米貿易収支が発表され、対中赤字は5年ぶりの低水準まで回復、関税措置の効果が如実に表れている事も株価の押し上げ材料になっている。ただ、今後はウィルス感染拡大により、中国実体経済の減速が必至であり、対中貿易の改善数値のみで判断するには時期尚早と言わざるを得ない。
一方、ドル円はNYダウの大幅上昇を好感し、足早にドル円110円目前まで上昇するなど、ドル円110円トライも時間の問題と言える。ただ、同レベルではリスク回避、実需、そして、利益確定売りの円買いニーズが満遍なく控えており、一旦清算入りと見なした方が賢明であり、引き続きレンジ幅ドル円109.30~110.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導で1.100割れへと警戒感を強めているが、トランプ政権によるドル高けん制の動きも軽視できないだけに、ドル円110円と同様に、一旦折り返しレベルと判断した方が無難であり、レンジ幅ユーロドル1.0970~1.1070を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円台半ば割れから押し目買いと共に、110円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に1.09台後半から押し目買いと共に、1.10台半ば以上からナンピン売りで対応することを勧める。
●邦銀勢によれば、株高期待を踏まえて、下値は限定的と判断しているが、輸出企業は昨日と同様に、ドル円110円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円109円台半ば割れから少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、ユーロドル1.1000前後から押し目買いを実施しており、現状では1.09台半ば前後から押し目買いと共に、1.10台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円109円台前半ではロング、ドル円110円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円120円台半ば割れから押し目買いと共に、121円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは73円台半ば前後から押し目買いと共に、74円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 108.75 | 110.85 |
ユーロ円 | 119.70 | 121.85 |
ユーロドル | 1.0900 | 1.1110 |
豪ドル円 | 73.10 | 75.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2020年2月収支経過(03~06日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥10,000 | +¥10,000 |
ユーロ円 | ||
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥25,000 | +¥25,000 |
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆109.10(SL110.10買い) |
ドル円ショート | 50,000 | ☆109.50(SL110.10買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1000(SL1.0970売り) |
豪ドル円ショート | 50.000 | ☆73.50(SL74.70買い) |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 110.00(SL110.40買い) |
ドル円買い | 100,000 | 109.20 |
ユーロ円売り | 50,000 | 121.30(SL121.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 120.30(SL119.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1100(SL1.1150買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.1000(SL1.0950売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 74.70(SL75.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 73.70 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.10(SL110.50買い) |
ドル円買い | 100,000 | 109.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 121.30(SL121.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 120.30(SL119.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1070 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0970(SL1.0920売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 74.70(SL75.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 73.70 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。