鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 110.30~111.30 |
ユーロ円 | 131.80~132.80 |
ユーロドル | 1.1900~1.2000 |
豪ドル円 | 83.50~84.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場ではFRBが即座に金融政策を変更するわけではないが、インフレ率の上昇にもかかわらず、米債券利回りが低下傾向にあり、拙速的にポジションを取り切れない状況に置かれている。そして、堅調な米株式市場を背景にドルを買い戻す動きが優先されてはいるが、米金利の優位性やリスク回避のドル買いが織り込まれており、更なるドル買い材料としては不安視されている。いずれにしても、FOMC内でも早期のテーパリングに賛否両論があるだけに、株式相場筆頭に、商品、債券、そして、為替相場もポジション調整主導の展開に追いやられているとも言える。引き続き拙速的な売買は自重し、相場の動意を待ってから始動することが得策であろう。
一方、ドル円は株価との相関性は希薄であるが、日経平均が2万9000円台目前で伸び悩む中、ドル円も111円台目前でもみ合い相場と化している。基本的には日米金利差やリスク回避のドル買いを背景に、底堅い展開が見込まれるが、短期筋や投機筋もポジション縮小に取り込んでおり、過度なドル高円安は描きづらい外部環境にある。引き続きレンジ幅ドル円110.30~111.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは1.19台前半で膠着度を強めており、1.200台回復は時期尚早との見方が支配的になっている。引き続き無理をせずに、直近のレンジユーロドル1.1880~1.1980を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円110円台前半から押し目買い共に、111円台前半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.190割れから押し目買いと共に、1.200前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円111円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円110円台前半から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始しているが、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.200前後からナンピン売りと共に、1.19割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円110円台前半ではロング、111円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は132円割れから押し目買いと共に133円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは83円台半ば前後から押し目買いと共に、84円台半ば前後かナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 109.85 | 112.00 |
ユーロ円 | 131.30 | 133.50 |
ユーロドル | 1.1840 | 1.2050 |
豪ドル円 | 82.75 | 84.85 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆131.80(SL132.80買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆83.50(SL84.30買い) |
2021年6月収支経過(01~23日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥10,000 | |
ユーロ円 | -¥5,000 | +¥60,000 |
ユーロドル | +¥46,200(+ドル350) | +$300 |
豪ドル円 | -¥50,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ★△131.50(130.30ロングカバー)+¥60,000 |
前日の売買 海外市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆131.80(SL132.30買い) |
ユーロドル売り | 50,000 | ★△1.1930(1.1870ロングカバー)+$300 |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆83.50(SL84.00買い) |
本日の売買&予定 東京市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 111.00(SL111.40買い) |
ドル円買い | 50,000 | 110.20(SL109.70売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 132.50(SL133.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 131.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1980(SL1.2030買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1900(SL1.1850売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.00(SL84.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.20 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 111.30(SL111.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 110.30(SL109.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 132.80(SL133.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 131.80 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1980(SL1.2030買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1900(SL1.1850売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.30(SL84.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.50 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。