鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.80~110.80 |
ユーロ円 | 129.70~130.70 |
ユーロドル | 1.1750~1.1850 |
豪ドル円 | 80.80~81.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米株式市場では明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にして、主要3指数が続伸、再び市場最高値を更新するなど、改めて米景況感の良さが意識されている。FOMCにおいては、米テーパリング観測の論議が行われる見通しであるが、コロナ禍における拙速的な金融緩和引き締め策には懐疑的になっており、多くのサプライズは期待薄と見なした方が賢明であろう。その中、米シャーマン国務副長官と中国の王毅外相が会談を行っているが、具体的な合意は得られなかったものの、着実に中国包囲網が進行しており、中国の西側諸国との対立が次第に鮮明になりつつある。引き続き米中対立構造による政学リスク、そして、度重なる大洪水などを背景に、中国経済への信頼感が更に揺らいでいる。当面、これから公表されるIMFの最新の世界経済見通しにも注視する必要性があるが、引き続き狭いレンジ幅での攻防が予想されるため、相場が動意づいてからの逆張りに専念することも一考であろう。
一方、ドル円は東京五輪開催中であり、相対的に動意薄の展開を強いられており、ドル円110円台半ば前後でもみ合い相場が続いている。とは言え、米債券利回りの下げ止まりを背景に、底堅い展開は変わらず、引き続きレンジ幅ドル円109.80~110.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルはポンドの買い戻しも手伝い、1.18台を回復しているが、更なる独自の買い材料が乏しく、戻り売り優先の展開と判断し、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1750~1.1850を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円110円割れから押し目買い共に、110円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.17台半ば前後から押し目買いと共に、1.18台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円111円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円110円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、現状ではユーロドル1.18台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、買いは1.17台半ば前後から押し目買いを継続している模様。
●クロス円は、ドル円110円割れではロング、ドル円111円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は130円割れから押し目買いと共に、130円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは81円割れから押し目買いと共に、81円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 109.25 | 111.45 |
ユーロ円 | 129.20 | 131.40 |
ユーロドル | 1.1700 | 1.1910 |
豪ドル円 | 80.30 | 82.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆129.70(SL129.70売り) |
2021年7月収支経過(01~27日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥40,000 | |
ユーロ円 | +¥50,000 | |
ユーロドル | +¥58,500(+ドル450) | |
豪ドル円 | -¥50,000 | +¥35,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円買い | 50,000 | ☆129.70(SL129.20売り) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆80.80(SL80.30売り) |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 110.80(SL111.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 110.00(SL109.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.50 |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.50(SL129.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1850(SL1.1900買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1750(SL1.1700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.50 |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.60(SL80.10売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.80(SL111.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 110.00(SL109.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.60 |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.70(SL129.20売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1850(SL1.1900買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1750(SL1.1700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.70 |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆△81.50(80.80ロングカバー)+¥35,000 |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.80(SL80.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。