鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 108.50~109.80 |
ユーロ円 | 123.00~124.50 |
ユーロドル | 1.1250~1.1380 |
豪ドル円 | 75.00~76.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場はコロナショックの影響が残る中、本日発表される5月米雇用統計に集まっているが、事前予想では非農業部門雇用者数は前回(2,053万人)よりは大幅に改善する見込みであるが、依然として、800万人と高水準にある。また、失業李も20%前後が予想されるなど、予断を許せない状況には変わりがなく、相対的に市場心理がリスク回避の方向に傾斜している。そして、米中対立のエスカレートや米国内のデモ活動も加わり、ドルロングを手仕舞う動きが優先されているが、反面、米10年債利回りが0.817%まで上昇するなど、時系列的には過剰流動性資金が過熱感のある株式市場から債券市場に流れやすい相場環境にあるだけに、ドルロングの手仕舞いは自重局面に差し掛かっている。
一方、ドル円はストップロスを巻き込み109円台半ば前後まで回復している。ただ、節目のドル円110円を前にして、ポジション解消売りが早まる可能性もあり、引き続きレンジ幅ドル円108.50~109.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはECBがパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を6000億ユーロ増額したことが好感され、一気にストップロスを巻き込みながら、ユーロドル1.13台半ば前後まで上昇している。ただ、ドル売りに助長された側面も強く、現状レベルからの高値掴みには要注意と判断し、レンジ幅ユーロドル1.1250~1.1380を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円108台半ば前後から押し目買いと共に、109円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.12台半ば前後から押し目買いと共に、1.14前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円110円前後を視野に109円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は昨日と同様に、ドル円108円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、利食いと損切りが交錯する中、ストップロス先行で底堅い展開ではあるが、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1250~1.1380まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円108円台半ば前後ではロング、109円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は123円前後から押し目買いと共に、124円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは75円前後から押し目買いと共に、76円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 108.00 | 110.10 |
ユーロ円 | 122.50 | 124.80 |
ユーロドル | 1.1220 | 1.1450 |
豪ドル円 | 74.50 | 76.75 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
豪ドル円ショート | 50.000 | ☆75.70(SL76.30買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&SP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆▼122.50(SL122.70買い)—¥10,000 |
2020年6月収支経過(01~05日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥50.000 | |
ユーロ円 | —¥120,000 | -¥35,000 |
ユーロドル | —¥80,400(-ドル650) | |
豪ドル円 | -¥95,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 109.50(SL110.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 108.40(SL107.90売り |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆▼122.70(SL123.20買い)—¥25,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 121.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆▼1.1250(SL1.1300買い)—$250 |
ユーロドル買い | 50,000 | ★△1.1200(1.1250ショートカバー)+$250 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1150(SL1.1100売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | ☆75.70(SL76.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 74.50(SL74.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 109.70(SL110.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 108.50(SL108.00売り |
ユーロ円売り | 50,000 | 124.30(SL124.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 123.00(SL122.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1380(SL1.1430買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1260(SL1.1110売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 76.30(SL76.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 75.10 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。