鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.70~110.70 |
ユーロ円 | 130.30~131.30 |
ユーロドル | 1.1830~1.1930 |
豪ドル円 | 82.00~83.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
今週のパウエルFRB議長の議会証言に先立って、FRBが半期に1度の金融政策報告を議会に提出し、ワクチン接種の拡大が米経済の力強い回復を促しているとしている。とは言え、雇用情勢に関しては、パンデミック前の水準を遥かに下回っている点も指摘されている。それ故に、一部では早期のテーパリング観測期待が後退する中、引き続き緩和的な金融政策が有力視されている。総じて、直近のパウエルFRB議長の発言を踏襲した内容ではあるが、米国では、ワクチン接種の進展と共に、ハワイなどの観光事業や各スポーツイベントを順調にこなしており、心理的にもコロナウィルス感染が終息したかのような外部環境にある。今後も米経済は力強い回復が予想されるため、相対的にドル買い戻し優勢と見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は五輪開催を前にして、緊急事態宣言が発動されており、米国とは相反する動きを余儀なくされている。ただ、感染者数や死亡者数でも米英欧とは比較にならないほど低く、また、ワクチン接種を背景とした経済回復が見込まれるだけに、出遅れ感のある日本株の反発期待もあり、底堅い展開が予想される。引き続きレンジ幅ドル円109.70~110.70円を駆使して、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米金利の下げ止まりも手伝い、ドル買い戻しに圧されて、上値の重い展開が予想される。ただ、1.18台では割安感や利益確定買いが散見されており、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1830~1.1930を重視し、同レベル前後らナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円台半ば前後から押し目買い共に、110円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.18台半ば割れから押し目買いと共に、1.19台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円110円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円109円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、現状では、ユーロドル1.19台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、買いは1.18台前半から押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円109円台半ば前後ではロング、ドル円110円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は130円台前半後から押し目買いと共に、131円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは82円前後から押し目買いと共に、83円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 109.00 | 111.20 |
ユーロ円 | 129.75 | 131.50 |
ユーロドル | 1.1770 | 1.1980 |
豪ドル円 | 81.35 | 83.55 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆110.00(SL109.70売り) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆82.50(SL83.00買い) |
2021年7月収支経過(01~12日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ||
ユーロ円 | +¥10,000 | +¥35,000 |
ユーロドル | +¥45,700(+ドル350) | +$450 |
豪ドル円 | -¥45,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 110.40 |
ドル円買い | 50,000 | 109.50(SL109.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆△130.70(130.00ロングカバー)+¥35,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.00(SL129.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆△1.1880(1.1790ロングカバー)+$450 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1800(SL1.1750売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆82.50(SL83.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 81.50(SL81.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.50 |
ドル円買い | 50,000 | 109.70(SL109.20売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.30(SL131.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.30(SL129.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1930(SL1.2000買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1830(SL1.1780売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.00(SL83.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.10 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。