鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 103.80~105.00 |
ユーロ円 | 123.00~124.20 |
ユーロドル | 1.1780~1.1900 |
豪ドル円 | 75.30~76.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
モデルナのワクチン開発の臨床試験での好結果を受けて、市場全般に安堵感が広がりつつある。債券市場では各国の超低金利政策により、魅力の乏しい投資対象となっている関係上、株式市場では急ピッチに買い戻されており、米株式市場ではNYダウ平均が最高値を更新するなど楽観的ではあるが、流石に節目の30,000ドルを目前に利益確定売りに圧され前日比167ドル安とやや伸び悩んでいる。そして、東京株式市場も日経ダウが29年ぶりに26,000円台を回復するなど、バブル崩壊前の水準に戻しており、過熱感が否応もなしに意識せざるを得ない展開であり、投機筋としても、安易にどちらにも仕掛けづらい相場環境に困惑している。その中、パウエルFRB議長は目先の景気回復に著しい下振れリスクを指摘、回復には長い道のりであり、当面、雇用が改善するまでありとあらゆる手段を講じる旨を延べており、超低金利政策の長期化が改めて意識されており、ドルの調整売りが優先されやすい状況にある。
一方、ドル円は104円台で踏みとどまってはいるが、104円割れでは実需買いと利益確定買いが随所に散見されており、加速的な円高局面は描きづらい相場環境にある。引き続き直近のレンジ幅ドル円103.80~105.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料はないが、ドル売りに助長されて底堅い展開を見せている。ただ、ユーロドル1.1900前後では戻り売りが散見されており、高値掴みには要注意であろう。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1780~1.1900を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、昨日と同様にドル円104円割れから押し目買いを勧めると共に、ドル円105円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.18前後から押し目買いと共に、1.19前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業は、ドル円105円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円104円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しており、現状では昨日と同様にユーロドル1.19前後からナンピン売りと共に、1.18前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円104円割れではロング、105円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は123円前後から押し目買いと共に、124円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは75円台半ば前後から押し目買いと共に、76円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 103.10 | 105.30 |
ユーロ円 | 122.50 | 124.70 |
ユーロドル | 1.1750 | 1.1970 |
豪ドル円 | 75.00 | 77.10 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆104.70(SL103.80売り) |
2020年11月収支経過(02~18日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥10,000 | |
ユーロ円 | +¥5,000 | |
ユーロドル | -¥24,800(-ドル200) | |
豪ドル円 | -¥25,000 | +¥30,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 105.00 |
ドル円買い | 50,000 | 103.80(SL103.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 124.50(SL125.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 123.30(SL122.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1900(SL1.1950買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1790(SL1.1740売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 77.00(SL77.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆△76.10(76.70ショートカバー)+¥30,000 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 105.00 |
ドル円買い | 50,000 | 103.80(SL103.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 124.20(SL124.70買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 123.00(SL122.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1900(SL1.1950買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1800(SL1.1750売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 76.50(SL77.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 75.50(SL75.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。