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為替イブニング海外市場2021年10月26日

2021年10月26日
(コラム執筆時間:19時22分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円113.30~114.50
ユーロ円131.80~133.00
ユーロドル1.1550~1.1670
豪ドル円84.80~86.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

FRBは金利正常化に向けて、金融緩和縮小の開始時期を模索しており、米10年債利回りは1.6%台で高止まっているが、米国株式市場では主要3指数は最高値を更新中であり、改めて米景況感の良さが意識されている。いずれにしても、実質的な利上げは来年度半ば以降であり、また、日欧共に金融緩和引き締めには消極的である為、米国独自の利上げにはリスクが伴う可能性も否定できない。それ故に、株式市場への影響は限定的との見方が優勢になっている。その中、東京株式市場では日経ダウが前日比505円高と2万9千円台を一気に回復している。ただ、幾度となく米株式市場は最高値を更新してきただけに、依然として、買われ過ぎとの見解も少なくなく、もう一段の上昇局面では調整売りが強まる可能性があり、一旦、清算入りと見なした方が無難であろう。その中、中国は石炭の価格変動に新たな制限を設けることを検討している旨が伝えられている。石炭採掘国としては、中国は断トツの一位ではあるが、天候不順により、石炭採掘がストップしており、冬場に向かい電力不足が深刻化しており、原油や天然ガスなどのエネルギー価格が高騰しているだけに、中国側だけでは制御不能の段階にあるのかもしれない。

一方、ドル円は日米金利差を背景に底堅い展開であり、徐々に心理的節目であるドル円115円が意識されている。引き続きレンジ幅をドル円113.50~114.70円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

他方、ユーロドルは、独10月IFO景況感指数が4か月連続で予想を下回り、再び戻り売りに圧されているが、ユーロドル1.16割れでは割安感の買い戻しも散見されており、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1550~1.1670を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円113円台半ば前後から押し目買いと共に、114円台半ば前後からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルは、1.15台半ば前後から押し目買いと共に、1.16台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを継続する中、輸出企業はドル円114円前後から随時実施しており、現状では114円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、ドル円113円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しいものの、引き続き戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.16台半ば以上からナンピン売りと共に、1.15台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円113円台半ば前後ではロング、ドル円114円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は132円割れから押し目買いと共に、133円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは85円割れから押し目買いと共に、86円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円112.90115.10
ユーロ円131.40133.55
ユーロドル1.15101.1730
豪ドル円84.4586.65

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング50,000☆113.50(SL113.30売り)
豪ドル円ショート50,000☆85.60(SL86.10買い)
2021年10月収支経過(01~26日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥110,000
ユーロ円-¥55,000
ユーロドル+¥52,800(+ドル400)
豪ドル円-¥145,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000114.30
ドル円買い50,000113.30(SL112.50売り)
ユーロ円売り50,000132.60(SL133.10買い)
ユーロ円買い50,000131.50(SL131.00売り)
ユーロドル売り50,0001.1670(SL1.1720買い)
ユーロドル買い50,0001.1560(SL1.1510売り)
豪ドル円売り50,000☆85.60(SL86.10買い)
豪ドル円買い50,00084.70(SL84.20売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000114.40
ドル円買い50,000113.50(SL113.00売り)
ユーロ円売り50,000133.00(SL133.50買い)
ユーロ円買い50,000131.80(SL131.30売り)
ユーロドル売り50,0001.1680(SL1.1730買い)
ユーロドル買い50,0001.1570(SL1.1520売り)
豪ドル円売り50,00086.00(SL86.50買い)
豪ドル円買い50,00085.00
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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