鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.70~110.70 |
ユーロ円 | 129.80~130.80 |
ユーロドル | 1.1780~1.1880 |
豪ドル円 | 80.50~81.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
明日の米雇用統計を前にして、昨日発表された8月のADP米民間雇用者数は前月比37万4000人増と市場予想(62万5000人増)を大幅に下回り、ADP自体の数値は前哨戦にすぎないとは言え、直近の米経済指標の脆弱性、そして、デルタ株の感染拡大などを背景に、米経済に影響を及ぼす可能性もあり、相対的にドルロングを手仕舞う動きを誘発している。反面、市場では米中対立構造やアフガン情勢に対する警戒感によるリスク回避のドル買いが意識されており、拙速的な下値トライも限定的になっており、更なるドルの下落局面では買い戻しに転じることも一考であろう。ただ、米雇用統計が大幅に悪化した場合には、FRBのテーパリング(金融緩和縮小)開始時期が大幅に遅れる可能性もあり、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心掛けるのが得策であろう。
一方、ドル円は米金利の優位性が損なわれることはないが、心理的にも米金利の伸び悩みを背景に、徐々にドル円110円台の上値の重さが意識される関係上、当面、戻り売りを優先で対応し、引き続きレンジ幅ドル絵109.70~110.70円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが一考であろう。
他方、ユーロドルは来週のECB理事会を巡り、様々な見解があるが、基本的には出口戦略の曖昧性もあり、米ドル主導の展開を強いられている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1780~1.1880を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円台半ば前後から押し目買いと共に、110円半ば以上からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.18割れから押し目買いと共に、1.18台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は、ドル円110円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、ドル円110円割れを視野に、ドル円109円台後半から押し目買いで対応している模様
●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.18台後半からナンピン売りと共に、1.18割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス拡大は、ドル円109円台後半ではロング、ドル円110円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は130円割れから押し目買いと共に、130円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円台半ば前後から押し目買いと共に、81円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 109.00 | 111.10 |
ユーロ円 | 129.25 | 131.40 |
ユーロドル | 1.1730 | 1.1950 |
豪ドル円 | 80.00 | 82.10 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆110.30(SL110.70買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆129.50(SL130.70買い) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.1850(SL1.1880買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆81.00(SL81.50) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロドルショート | 50,000 | ☆▼1.1800(SL1.1850買い)-ドル250 |
豪ドル円ショート | 50,000 | ★▼80.60(SL81.00)-¥20,000 |
2021年9月収支経過(01~02日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ||
ユーロ円 | ||
ユーロドル | -¥32,600(-$250) | -$250 |
豪ドル円 | -¥20,000 | -¥20,000 |
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆110.30(SL110.80買い) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆81.00(SL81.50) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 110.70(SL111.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.70 |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.70(SL131.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.70 |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.1850(SL1.1900買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1770 |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.50(SL82.00) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.50 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.70(SL111.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.70 |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.70(SL131.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.80 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1880(SL1.1930買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1800 |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.50(SL82.00) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.70 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。