鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 103.50~104.70 |
ユーロ円 | 125.50~126.70 |
ユーロドル | 1.2050~1.2170 |
豪ドル円 | 76.50~77.70 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米国ではウィルス感染拡大が続く中、英国が国民向けのワクチン接種を開始し、現時点では高齢者が対象になっているが、一部報道でファイザーと独ビオンテックが開発したワクチンは、ウィルス感染予防に効果的であり、安全上の懸念はないと報じられている。その中、米与野党は包括的歳出法案と新型ウィルス支援の追加経済対策の両面で協議が難航しているが、米国株式市場ではNYダウが104ドル高と反発、3万ドル台を維持、そして、ナスダック及びS&P500共に、史上最高値を更新するなど、景気先行指数である株価動向を見る限り、米景況感の良さを感じさせる内容である。いずれにしても、コロナウィルスのワクチン接種が本格的にスタートしたことで、市場全般はワクチンの進捗状況を睨みながら、徐々に安堵感が広がりつつある。とは言え、最終判断を下すには時期尚早であることは否めないが、ウィルス感染者が急拡大している米国にとっても朗報であり、また、米中対立構造による地政学的リスクを考量すれば、相対的にドルを買い戻す動きが強まる可能性があるだろう。
一方、ドル円は相変わらず、104円前後で膠着度を強めているが、ウィルス開発や株高志向を背景に、底堅い展開が予想される。反面、リスク回避の円買い需要もあるため、引き続きレンジ幅ドル円103.50~104.70円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは1.21前後で一進一退を繰り返す中、明日のECB理事会での追加緩和策が確実視されており、拙速的に上値を模索する難しさがあるが、そして、英・EUの貿易協議は依然として難航していることもユーロ売りを誘発する可能性もあるため、引き続きレンジ幅ユーロドル1.2050~1.2170を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円103円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、ドル円105円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.20台半ば前後から押し目買いと共に、1.21台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを継続しているが、輸出企業は昨日と同様に、ドル円104円台半ば以上から105円前後まで断続的に散見されている模様。一方、輸入企業はドル円103円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整主導の展開であるが、引き続き戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.12台半ば以上からナンピン売りと共に、ユーロドル1.20台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円103円台半ば前後ではロング、105円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は125円台半ば前後から押し目買いと共に、126円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは76円台半ば前後から押し目買いと共に、77円台半ば半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 103.10 | 105.20 |
ユーロ円 | 125.00 | 127.20 |
ユーロドル | 1.2000 | 1.2220 |
豪ドル円 | 76.10 | 78.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆103.90(SL103.60売り) |
豪ドル円ショート | 50.000 | ☆76.50(SL77.70買い) |
2020年12月収支経過(01~09日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥5,000 | |
ユーロ円 | -¥25,000 | |
ユーロドル | -¥63.000(-ドル500) | |
豪ドル円 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 104.50 |
ドル円買い | 50,000 | 103.50(SL103.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 126.70(SL127.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 125.50(SL125.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2170(SL1.2220買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2050(SL1.2000売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 77.70(SL78.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 76.60 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 104.60 |
ドル円買い | 50,000 | 103.60(SL103.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 126.70(SL127.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 125.50(SL125.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2170(SL1.2220買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2050(SL1.2000売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 77.70(SL78.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 76.50 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。