鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.50~110.50 |
ユーロ円 | 129.50~130.50 |
ユーロドル | 1.1780~1.1880 |
豪ドル円 | 80.50~81.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
FOMC声明では事前予想通りに政策金利は据え置かれたが、経済は資産購入ペース縮小基準の目標に向け進展しており、インフレは上昇傾向にあるものの、パンデミックで大きな打撃を受けたセクターは十分回復しておらず、概ね一時的要因を強調している。そして、パウエル議長の記者会見では、実質GDPはこの数十年で最も早いペースで回復の過程にあると指摘、労働市場状況は改善しているが、完全雇用ではなく、インフレの大半は経済再開に関連する一時的な要因と述べ、総じて、有意義な会合であったが、資産購入ペース縮小の時期についてはメンバー内で様々な見解が出ており、4時期については決定してないと言及、総じて、玉虫色の発言に終始している印象が強い。注目しているテーパリング観測は時期尚早との見方が支配的になっている。その中、NYダウは127ドル安と2日連続下落、米債券利回りも伸び悩んでおり、マーケットはややドル売りに傾斜している。
一方、ドル円は米債券利回りの低下が嫌気される中、ドル円110円前後で試行錯誤が続いている。その中、米金利の優位性、そして、米企業の好決算を背景に底堅い展開が予想される。引き続きレンジ幅ドル円109.70~110.70円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはFOMCを受けて買戻しが優勢となる中、ポンド高も手伝い、ユーロドル1.18台半ば近辺まで上昇している。ただ、更なる独自の買い材料が乏しいだけに、拙速的な上値トライイには慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1780~1.1880を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円台半ば前後から押し目買い共に、110円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.18割れから押し目買いと共に、1.18台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円110円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円109円台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、現状ではユーロドル1.19前後からナンピン売りと共に、1.18割れから押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円109円台半ば前後ではロング、ドル円110円半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は129円台半ば前後から押し目買いと共に、130円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円台半ば前後から押し目買いと共に、81円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 108.85 | 110.90 |
ユーロ円 | 129.10 | 131.20 |
ユーロドル | 1.1735 | 1.1950 |
豪ドル円 | 79.85 | 82.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆109.70(SL109.50売り) |
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆129.70(SL129.60売り) |
2021年7月収支経過(01~28日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | |
ユーロ円 | +¥50,000 | |
ユーロドル | +¥58,500(+ドル450) | |
豪ドル円 | -¥50,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 110.30 |
ドル円買い | 50,000 | 109.50(SL109.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.30 |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.50(SL129.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1850(SL1.1900買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1750(SL1.1700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.30(SL81.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.30(SL79.80売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.30 |
ドル円買い | 50,000 | 109.50(SL109.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.40 |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.60(SL129.10売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1880(SL1.1930買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1780(SL1.1730売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.40(SL81.90買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.50(SL80.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。