鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 113.50~114.70 |
ユーロ円 | 131.80~133.00 |
ユーロドル | 1.1580~1.1700 |
豪ドル円 | 84.30~85.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
原油価格の高止まりを背景にインフレ期待が高まる中、米10年債利回りは一時1.7%台まで上昇しており、FRBによる11月の金融緩和縮小開始、そして、来年度の利上げが確実視されている。そして、米国株式市場ではNYダウは小幅反落しているものの、S&P500は市場最高値を更新しており、再びドルを買い戻す動きが強まっている。一方、中国当局は中国恒大集団の流動性危機が中国不動産セクター全体の信用プロファイルに大きな影響を与え得るとの懸念を一蹴し、不動産市場の抑制策を維持すると表明すると同時に、不動産抑制策は良好な結果をもたらしていると自画自賛している。そして、中国恒大問題は個別のケースであり、中国経済の安定によって裏付けられており、中国企業の全体的な信頼性を損ねることはないとも主張している。ただ、先のリーマンショックの二の舞になる可能性もあり、中国当局としての術が最早なくなっているとの悲観的な見方もある。いずれにしても、視界不良の段階にあるだけに、当面、米ドルロングを基軸に少なめのポジショニングで対応することが得策であろう。
一方、ドル円は米金利の優位性を背景にドルを買いが優勢ではあるが、リスク回避の円買いニーズもあり、ドル円114円前後でもみ合い相場と化している。引き続きレンジ幅をドル円113.70~114.70円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは1.16台前半で試行錯誤が続いているが、米英との金融政策の相違もあり、拙速的な上値トライには慎重になっている。ただ、割安感を踏まえた買い戻しも散見されており、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1580~1.1700を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円113円台半ば前後から押し目買いと共に、114円台後半からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.16割れから押し目買いと共に、1.17前後からナンピン売りで対応することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は、ドル円115円前後を中心に、114円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円114円割れから随時実施しており、現状では113円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、現状では昨日と同様に、ユーロドル1.16割れから押し目買いと共に、1.17前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円113円台半ば前後ではロング、ドル円115円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は132円割れから押し目買いと共に、133円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは84円台半ば前後から押し目買いと共に、85円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 112.85 | 115.00 |
ユーロ円 | 131.45 | 133.55 |
ユーロドル | 1.1520 | 1.1735 |
豪ドル円 | 84.00 | 86.10 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆114.00(SL113.50売り) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆132.30(SL133.00買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
豪ドル円ショート | 50,000 | ★▼84.80(SL86.00買い)-¥60,000 |
2021年10月収支経過(01~22日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥85,000 | |
ユーロ円 | -¥70,000 | |
ユーロドル | +¥53,100(+ドル400) | |
豪ドル円 | -¥180,000 | +¥35,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ☆114.00(SL113.60売り) |
豪ドル円買い | 50,000 | ★△85.30(86.00ショートカバ-)+¥35,000 |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 114.70 |
ドル円買い | 50,000 | 113.50(SL113.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 133.30(SL133.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 132.10 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1700(SL1.1750買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1600(SL1.1550売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 86.00(SL86.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.80(SL84.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 114.70 |
ドル円買い | 50,000 | 113.50(SL113.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 133.00(SL133.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 132.00 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1680(SL1.1730買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1580(SL1.1530売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 85.50(SL86.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.40(SL83.90売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。