鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.30~110.30 |
ユーロ円 | 129.80~130.80 |
ユーロドル | 1.1820~1.1920 |
豪ドル円 | 81.30~82.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
パウエルFRB議長は先のジャクソンホール会合で早期のテーパリング開始には慎重姿勢を示していたが、先週末発表された8月米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想75万人を大きく下回る結果(23.5万人)となり、ドルを手仕舞う動きが優先されている。ただ、失業率は想定通りに低下したことや、平均時給が予想外に上昇したこともあり、拙速的にドルを売り下がる相場環境ではない。一部では年内のテーパリング観測に影響を及ぼすとの見解も少なくないが、相対的には過剰流動性相場が顕在化しており、今後も堅調な株式相場が予想されるが、現時点では単月の雇用統計のみで判断できず、引き続き米中対立構造やデルタ株の感染拡大を睨みながらリスク回避のドル買いニーズは根強く、当面、控えめなポジショニングで臨機応変な売買が求められる。
一方、ドル円は米金利の低下を背景に、徐々にドル円110円台が重石になっているが、更なる金融緩和策の可能性は低く、また、有事のドル買いは健在であり、拙速的な下値トライは慎重にならざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円109.30~110.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米金利の低下や雇用統計の脆弱性を背景に、一時ユーロドル1.19台を回復しているが、更なる買い材料が乏しく、同レベルでは利益確定売りに圧されており、改めて戻りの鈍さが意識されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1820~1.1920を重視し、同レベル前からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的にはドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円台半ば割れから押し目買いと共に、110円半ば前後からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.18台前半から押し目買いと共に、1.19台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円110円台半ば前後を中心に、110円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円109円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、戻り売りを優先する中、現状ではユーロドル1.19前後から随時実施しており、現状であ1.19台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、買いは1.18台前半から押し目買いを継続している模様。
●クロス拡大は、ドル円109円台半ば割れではロング、ドル円110円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は130円割れから押し目買いと共に、130円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは81円台前半から押し目買いと共に、82円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 108.70 | 110.85 |
ユーロ円 | 129.30 | 131.35 |
ユーロドル | 1.1770 | 1.1985 |
豪ドル円 | 80.65 | 82.80 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆129.50(SL130.70買い) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.1850(SL1.1920買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆82.00(SL82.30) |
前日のSL実行ポジション(SL&SP)
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆▼81.00(SL82.00)-¥50,000 |
2021年9月収支経過(01~06日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥35,000 | +¥35,000 |
ユーロ円 | ||
ユーロドル | -¥32,600(-ドル250) | |
豪ドル円 | -¥70,000 | -¥50,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 110.50(SL111.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆△109.60(110.30ショートカバー)+¥35,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.00(SL131.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.00 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1920(SL1.1970買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1820 |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆82.00(SL82.50) |
豪ドル円買い | 50,000 | 81.00 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.30(SL110.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.30(SL108.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.80(SL131.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.80 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1920(SL1.1970買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1830 |
豪ドル円売り | 50,000 | 82.30(SL82.80) |
豪ドル円買い | 50,000 | 81.30 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。