鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 113.00~114.00 |
ユーロ円 | 127.50~128.50 |
ユーロドル | 1.1250~1.1350 |
豪ドル円 | 80.70~81.70 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
新型コロナウイルス・オミクロン株の過度な悲観論は後退気味であるが、市場では格付け会社フィッチによる中国恒大集団の格下げを実施、その中、米10年債利回りは1.53%から1.47%へ低下するなどリスク回避の動きが再び強まりつつある。ただ、米新規失業保険申請件数が約52年ぶり低水準まで改善しており、また、今晩発表される米11月消費者物価指数が前回10月の指数が約31年ぶりに6%台突破、今回もインフレ圧力を踏まえて、更なる上昇が見込まれており、来週のFOMCにおいて、テーパリング終了時期が早まる可能性も指摘されている。以上を踏まえれば、米金利の低下は一時的な現象とも捉えられており、ドルの更なる上昇も視野に入れる必要性がある。反面、ドルロングがすでに上限レベルまで積み上がっており、過度なドル高期待は自重局面に差し掛かるなど、適宜なポジション調整売買も求められている。
一方、ドル円は米10年債利回りの低下を背景にドル円114円前後の上値の重さが意識されている。ただ、日米金利拡大は歴然としており、下値も限定的と言わざるを得ず、引き続きレンジ幅ドル円113.00~114.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導の展開には変わりがないが、欧州での感染拡大やECBの資産購入再拡大の動きがあり、依然として、戻り売りが優先される中、再び1.13割れへと警戒感を高めている。ただ、割安感や利益確定買いも随所に散見されており、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1250~1.1350を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円113円前後から押し目買いと共に、ドル円114円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.12台半ば前後から押し目買いと共に、1.13台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円114円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業もドル円113円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、現状ではユ-ロドル1.13台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、買いは1.13割れから随時実施しており、現状では1.12台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円113円前後ではロング、ドル円114円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は127円台半ば前後から押し目買いと共に、128円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円台半ば前後から押し目買いと共に、81円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 112.45 | 114.55 |
ユーロ円 | 127.10 | 129.25 |
ユーロドル | 1.1200 | 1.1410 |
豪ドル円 | 80.00 | 82.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆128.00(SL127.50売り) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆81.50(SL81.70買い) |
2021年12月収支経過(01~10日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥80,000 | +¥10,000 |
ユーロ円 | +¥90,000 | |
ユーロドル | +¥58,400( | +ドル450) |
豪ドル円 | -¥90,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円買い | 50,000 | ★△128.50(128.70ショートカバー)+¥10,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 114.00(SL114.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 113.00(SL112.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 129.00(SL129.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆128.00(SL127.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1370(SL1.1420買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1270(SL1.1220売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.80(SL82.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.80 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 114.00(SL114.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 113.00(SL112.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 128.70 |
ユーロ円買い | 50,000 | 127.70(SL127.20売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1350(SL1.1400買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1260(SL1.1210売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.70(SL82.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.70 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。