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外貨投資 転ばぬ先の智慧

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第527回 当面は基本的にドル強気の展開か…

2016年03月28日

 周知のとおり、先週は複数の米地区連銀総裁からタカ派色の濃い発言が相次いで飛び出した。その多くが「4月利上げもあり得る」といった趣旨の内容で、現実的には難しいと思われるものの、結果的には3月のFOMCを受けて過度なまでにハト派に傾いた市場心理に一定の修正が施されることとなった模様である。

 FRBが慎重のうえにも慎重を期して利上げと向き合いたいのは山々であろうが、あまりにハト派的な姿勢を示すことで人々が米国経済の先行きに自信を失ってしまったり、不安にかられてしまったりするようでは米当局としても困る。実際、米国経済の現状は過度な心配を要するほど弱いわけではなく、先週25日に発表された米第4四半期(10―12月期)GDP確定値も速報値や改定値から一段と上方修正されることとなった。


 他方、3月10日に行われたECB理事会後の会見でドラギ総裁がさらなる利下げに否定的な発言をしたことによって市場は一旦強いユーロ買い・ドル売りの反応を見せたが、よくよく考えてみれば3月の理事会でECBが打ち出した追加緩和策は“フル・スペック”と言っていいほど徹底したものであったことも事実である。

 これは、ユーロ圏がデフレスパイラルの渦に巻き込まれ、債務問題が壊滅的な状態に陥ってしまうことをECBが強く警戒していることの証だ。その意味で、年内「2回」なのか「3回か」なのは別にしても、追加利上げの方向を向いている米国とユーロ圏の間に見られるコントラストは鮮明と言える。よって、3月17日、18日にドル指数が当面の底を打ったのは当然のことであり、その時点でドル売り材料は「一旦出尽くした」と言ってもいいのではないかと思われる。

 気になる原油価格も、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国が4月17日にカタールの首都ドーハで増産凍結を巡る会合を開くことが明らかにされたことで、当面は底堅く推移する可能性が高い。次回のFOMCが4月26-27日という日程であることを考え併せると、少なくとも4月半ば過ぎ頃までは基本的にドルがやや強気の展開を続ける可能性もあるものと思われる。


 先週のドル/円は、米地区連銀総裁らのタカ派発言に後押しされるように、連日で下値を切り上げる展開を続けた。週末25日には21日線を上抜ける格好となり、当面は基本的にやや強気の展開が続くものと見られるが、より慎重を期すならばイースターマンデー通過後の欧米市場の反応をしっかり見定めたい。

 今週末1日には3月の米雇用統計発表が控えており、市場の思惑によってはドル高の流れがもう少し強まる可能性もあろう。ただし、同じ1日には3月のISM製造業景況指数の発表も控えており、その結果次第で相場が少々荒れっぽくなる可能性もある点には留意しておきたい。米第4四半期(10―12月期)GDP確定値の内容を見ても、個人消費は好調ながら企業の設備投資と収益は低レベルとなっていた。このところ、米国のISM製造業および非製造業の景況指数に市場がやけに敏感に反応するケースも目立っており、ドルの買い方は雇用統計の結果だけを見て安心しているわけにも行かない。もちろん、総じてドル強気の材料が揃った場合には、再び114円台前半から半ばあたりまでの上値を試す可能性もあるものと見られる。

 その一方で、ユーロ/ドルが一目均衡表の日足「雲」上限を下抜け、21日線を試すような展開となるかどうかにも注目しておきたい。21日線は、重要な節目の一つと見られる1.1100ドルに近づいており、同水準でサポートされるかどうかを見定めることも非常に重要と考えられる。同水準を下抜けると、再び1.1000ドル近辺までの下値を試す可能性も浮上してくることとなろう。

(03/28 08:55)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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