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外貨投資 転ばぬ先の智慧

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第530回 なおも基本的には“ドル高の修正”が続く…

2016年04月18日

 先週14-15日のワシントンG20会議、17日の産油国会合はともに期待外れの結果に終わった。週明けの外国為替市場では円買い圧力が一気に強まり、日経平均株価は大幅な下落となっている。ワシントンG20会議では、世界経済の成長見通しについて「なおも下方リスクと不透明性が残る」との認識が共有された。世界経済の不安定化リスクが低下しない限り、FRBは追加利上げ実施の検討に入ることすらできず、結果として、今しばらくドル/円の下値余地が残る状態は続くものと見られる。

 それに輪をかけてルー米財務長官の一言は大きかった。「最近は円高が進んだが、市場の動きは秩序的だ」とのコメントは、先にIMFのラガルド専務理事が述べた「破壊的な市場の動きを防ぐときのみ、市場介入は正当化される。日本の市場の動きを注視している」とのコメントに明らかに呼応していた。

 ラガルド氏が用いた「破壊的」という言葉に対し、あえてルー氏は「秩序的」という言葉を用いることで対抗。ラガルド氏が日本に向けて出した“助け舟”は見事に沈没させられ、さぞや麻生財務相もガックリと肩を落としていることだろう。次期大統領選をにらんで過度なまでに世論に神経を尖らせる米当局は、ここにきてますます保護主義的、排他的な姿勢を強めていると見ておかざるを得まい。本邦政府・当局は、もともとあからさまな介入に踏み切りにくい状況に置かれていたわけであるが、今回の米財務長官の一言でさらに“手も足も出せない状況に陥った”と市場は見るだろう。よって、前回の本欄でも述べたように、なおも当面は市場に円買い安心感が漂いやすい。

 他方、カタール・ドーハで戦わされていた増産凍結を巡る産油国間の協議は決裂。想定内のことと言えなくもないが、事前に飛び交った幾つかの情報をもとに、市場では最終合意に対する市場の期待もある程度は盛り上がっていただけに、今後の原油価格動向は大いに気がかりである。


 とまれ、先週15日にドル/円が一時109.73円までの戻りを見たことで、「そろそろ戻り一巡となってもおかしくはない」と見られていたことも事実ではある。3月29日高値から4月11日安値までの下げに対する38.2%戻しは109.90円処であり、市場では同水準が一つの戻りメドと見られていた。

 もともと、当面は重要な節目の一つと見られる110円が上値の抵抗として意識されやすく、それを超えてさらに一段の円安が進むと見る向きは少なかったわけである。

 いずれにしても、このままだと4月中にドル/円が月初めに位置していた112円台半ばの水準を上抜ける可能性は低いと言わざるを得ない。つまり、4月の月足ロウソクは陰線になるわけであり、結果として4月の月足は31カ月移動平均線(31ヵ月線)を下抜けることとなる可能性が高い。

 前回も述べたように、ドル/円の値動きと31ヵ月線との位置関係は重要であり、現在、同線を下抜ける展開となっていることは軽視できない。よって、なおも当面はドル/円が概ね105~106円台あたりを試す展開になる可能性が高いと見られる。ただ、シカゴ通貨先物市場における大口投機家の円買い越しが先週12日時点で6万6190枚と、1992年以降で最大の水準にまで膨らんだという事実も見逃せない。足下では買い戻しの動きも見られており、円の上値にも自ずと限りはあろう。

 俯瞰すると当面、米当局は“ドル高の修正”の手綱を緩めそうにない。これは、少し長い目で見れば米国の輸出と製造業の雇用を回復させることにつながり、いずれは追加利上げの判断にも結びついて行くこととなろう。ドルの買い方にとっては、今しばらくのガマンということになりそうである。

(04/18 10:55)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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