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外貨投資 転ばぬ先の智慧

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第533回 ドル/円の下値をサポートする水準、材料は?

2016年05月09日

 先週3日、ドル/円は一時105.55円まで値を沈める場面を垣間見た。とはいえ、同日の欧米時間入りからは徐々に値を戻す展開となり、とりあえず一旦は107円台を回復することとなった。

 本邦当局者による円高けん制発言や日銀による追加緩和実施の可能性に関わる発言、安倍首相が欧州歴訪中に発したコメントなどが一段の円高進行に歯止めをかけたとの見方もあるものの、実際には目先的な下げ過ぎの反動と円の買い方による売り戻し=利益確定の動きが出たと見るのが適当であろう。むしろ、本邦政府・当局者らの発言は利益確定の格好の口実、きっかけになったとの感が強い。

 少なくとも、このところドルを積極的に買い戻す材料はあまり見当たらない。あえて挙げるならば、先週6日に発表された4月の米雇用統計において平均時給の伸びが前年同月比+2.5%と少々強めに出たことぐらいか。

 ダドリーNY連銀総裁が発した「年内2回の利上げが適切との認識に変化はない」とのコメントも注目されたようだが、これが必ずしも6月利上げの可能性を高めたわけではない。周知のとおり、6月のFOMCは14-15日に予定されており、英国の国民投票よりも前の日程となることから、そうした点も考慮すると「さすがに、追加利上げの決定は下しにくい」と見る向きも少なくない。


 ひとたび105円台半ばまで円高が進んだわけであるから当然なのかもしれないが、足下ではドルがやや底堅さを見せているようにも感じる。先週6日の米雇用統計発表後の動きを見ても、非農業部門雇用数(NFP)の伸びが事前予想を大きく下回ったことを受けてドル/円は一旦106.44円あたりまで押し下げたものの、後に切り返して再び107円台を回復してNY時間の取引を終えている。

 一方で、ユーロ/ドルも一時は1.1484ドルまで一気に値を切り上げながら、後に1.1385ドルまで大きく値を沈めている。結果的に、ユーロ/ドルの6日の日足ロウソクは長い上髭を伴うものとなり、前日(5日)に描いた「長めの陰線」や3日に描いた「長めの上髭を伴う陰線」などの足型を見る限り、とりあえず強いドル売りの流れは一巡したとの感が強いように思われる。


 もちろん、ドル/円の月足が4月に「31カ月線を下抜けた」ことや「12カ月線が急カーブを描いて下降してきている」などといった現状を踏まえれば、当面は上値の重い展開を余儀なくされる可能性が高いと考えざるを得ないことも事実である。

 よって、場合によっては再び106円割れの水準まで下押す可能性も十分にあり得るものと考えられるが、先週3日安値の105.50円という水準は2014年1月高値と顔合せする水準であり、ここは当面の下値サポートとなりやすい水準でもある。2014年1月高値と言えば、2007年6月高値(=124.13円)から2011年10月安値(=75円台)までの下げに対する61.8%戻しの水準であり、ドル/円の歴史的推移において非常に重要な節目の一つと言える。その点、一応は頭の片隅に置いておきたい。

 まして、もはや5月も2週目に入り、いよいよ26-27日の伊勢志摩サミットが意識されやすくなってくる。本邦政府は、サミットに向けて相当にインパクトのある景気対策のメニューを揃えて行くはずであり、それは少なくとも株価にはプラスに働きやすい。「大掛かりな財政出動」という材料は為替相場に直接的には響かないかもしれないが、株価が大きく動けば一定の影響を為替相場にも及ぼす。当面は、その点が一つのポイントとなってくるだろう。
(05/09 08:45)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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