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第538回 英国民投票への警戒強まりリスクオフが継続…

2016年06月13日

 英調査会社ORBインターナショナルと英紙インディペンデント(電子版)が公表した英国民投票を巡る最新の世論調査によれば、EUからの「離脱」支持が55%と調査開始以来で最も高い水準となった。

  最終結果は“神のみぞ知る”だが、市場の警戒ムードが一段と強まっていることは間違いなく、結果としてユーロ/ドルが下げると同時にドル/円も軟調な展開へ。つまり、リスク回避で円だけが強いという、あまり好ましくない状況になっている。好ましくないというのは、それで米欧の株価が押し下げ、さらに日経225先物が下げて翌朝に戻ってくることから現物も売られるという悪循環になっているためで、今はただ英国民投票が「残留」の結果となることを心から祈るばかりである。

 シカゴ通貨先物市場における大口投機家の建玉状況(ポジション)を見ると、6月7日の時点で、すでに円の買い越しとユーロの売り越しが急増している。これから23日までの2週間近くの間、市場は英世論調査の結果次第で右往左往することとなるだろう。傍迷惑な話ではあるが、相場と向き合うというのは「そういうこと」と言わざるを得ない。個人投資家としては、できるだけ事前にポジションを軽めにしておくのが賢明ということになるものと思われる。


 とまれ、まだ10日ほどあるわけであるから、目先の動きも追っておきたい。幾つか選択肢はあるだろうが、やはり一つはユーロのショートを検討ということになろうか。

  周知のとおり、ユーロ/ドルは先週9日に一時1.1416ドルまで上値を伸ばす場面があったものの、一目均衡表の日足「雲」上限と5月3日高値から5月30日安値までの下げに対する61.8%戻し=1.1418ドルといった節目に上値を押さえられて反落し、再び日足「雲」下限水準に近づいている。実のところ、先週の週足ロウソクは週足「雲」上限にも上値を阻まれる格好となっており、いずれにしても上値は相当に重い。

 日足「雲」下限は目先のサポートとして意識されやすいが、今の時勢ではサポート機能がロクに働かなかったとしてもまったく不思議ではない。仮に、日足「雲」下限を下抜けると、次に昨年12月3日安値と今年3月10日安値を結ぶサポートラインがあらためて注目されるところとなろう。同ラインは昨年12月初旬から形成されてきた上昇チャネルの下辺にもあたるだけに、これを下抜けた場合の衝撃は少々大きい。

 一方、足下ではユーロ/円の下げも相当にきつくなっており、足下では120円を割り込む場面も見られている。120円は心理的な節目であり、また2013年の2月から3月にかけて下値を支えた重要な節目でもある。

 仮に120円をクリアに下抜ける展開となった場合、そこから111円台半ばあたりまではコレといった節目がないとも言える。とにもかくにも、目先は120円を明確に下抜けるかどうかをしっかりと見定めたい。


 もはや今週(14-15日)のFOMCにおける米利上げの決定はないだろうが、イエレン議長会見の内容には一定の注目がなされよう。市場は、その一言一句に極めて敏感であり、ときにごく小さな変化であっても、それを曲解するようなところがある。先週6日の講演と5月27日の講演の内容に対して、発言の内容にどのような変化が見られるか、一応は気に留めておく必要があろう。

 15-16日には日銀金融政策決定会合が行われるが、英国民投票を次週に控えて、やはり政策変更の決定は下しにくいと思われる。ただ一応、新発10年国債利回りの推移には目を向けておきたい。

(06/13 09:20)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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