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外貨投資 転ばぬ先の智慧

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第551回 相場の方向感はなかなか定まらず…

2016年09月26日

 日銀金融政策決定会合&米連邦公開市場委員会(FOMC)という9月の2大イベントを通過したが、いまだ市場は其々の結果を消化しきれていない模様で、為替相場の方向感は定まっていない。ただ、総じて米株価が堅調に推移していることを考えると、とりあえず市場は「9月の米利上げは見送り」という一つの事実に拘っているようでもある。

 市場関係者の多くが指摘するように、日銀の政策手詰まり感は今回の会合でより一層明らかになったように思われる。もともと金融政策の景気刺激効果には自ずと限界があるのであって、今さらその点を取り沙汰してことを荒立てるのはもはや虚しい。
仮に、今以上の緩和拡大方向に走れないとしても、直ちに引き締め方向に向かうわけでもない。とどのつまり、当面は“現状維持”が続くものと考えられ、その意味では不確定要素が一つ消えようとしているとも言える。結果、今後は「米国経済の先行きをどう見るかといった点に市場は集中すればいい」ということにもなろう。
 先週行われたFOMC後の会見で、イエレンFRB議長は「近い将来の経済見通しに関するリスクは概ね均衡している(=roughly balanced)」と述べた。年初から度々相場の波乱要因となっていた中国経済の先行き不透明感や英国の欧州連合(EU)離脱に伴うリスクが足下では低下しているということであり、周知のとおり、これは金融引き締めを視野に入れた際の定型表現として用いられるものである。
他にも「(今回の会合で利上げをしなかったのは)経済への確信が不足していることの反映ではない」、「以前考えていたよりも、経済にはもう少し改善の余地がある」などといった、どちらかと言えば頼もしく思える発言が多く聞かれた。なかでも、筆者が個人的に最も注目したのは「人々が良い仕事を求めるようになったため、雇用の改善が足踏みしている」という一言である。

 本欄でも過去に幾度か触れているように、毎月の「米求人労働異動調査(JOLTS)」の結果などを見れば、目下の米労働市場が“超売り手市場”になっていることは明らかであり、当然のことながら求職者側の要求水準は見る見る高まっている。よって、いずれは企業側も賃上げや雇用条件改善の要求に応じざるを得なくなり、自ずと米国の消費マインドは熱気を帯びてくるはずであると見る。
今のところ「扉は前の前にあるが、まだ開いてはいない」という状況にあると言え、そうであるとするならば、米製造業の購買・供給管理責任者を対象に行った景況感に関するアンケートなどの過去の結果が少々弱めであってもおかしくはないし、過度に悲観する必要もないものと思われる。米大統領選直前となる11月のFOMCで利上げを決定することが非現実的だとすれば、むしろ12月のFOMCでの利上げ決定は少々手遅れ気味となる可能性もあるのではないだろうか。
よって、今後は単に「9月の米利上げは見送り」というワードだけに拘って安易にドルを売り込むことも少々躊躇われる。むしろ、ドルの押し目は買いという方針を基本にしたいと考える。ドル/円については、今のところ100円前後で下値が支えられており、同水準を大きく割り込む特段の材料も今はない。
 先週22日、23日とドル/円の日足は2日連続で陽線となり、23日には終値で101円台を回復した。101円台には節目らしい節目もなく、その上方(=102円台前半)に控える一目均衡表の日足「雲」下限や21日線は目先的にも試されやすいところと見ておく必要もあるように思われる。なお、今週29日はイエレンFRB議長をはじめ複数の米地区連銀総裁の講演が予定されており、大いに注目される。
(09/26 08:50)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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