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第552回 当面は、やはり米重要指標の結果次第…

2016年10月03日

 先週は、市場のムードが「オン」になったかと思えば「オフ」になり、そうかと思えば再び「オン」になるという些か気忙しい週となった。基本的には、週初からドイツ銀行の問題が燻り続け、とかく重苦しいムードが漂いやすい状態となっていたが、第1回の米大統領選TV討論会でヒラリー・クリントン候補優勢というムードが拡がったり、OPECの非公式会合で想定外の減産合意というサプライズがあったりして、その都度、市場のムードは盛り返すこととなった。
 週末30日には、ドイツ銀行が当初よりも低い金額の支払いで米司法省と合意するとの観測が拡がり、市場全体もひと安心。もちろん、今後も同行が資本不足に陥りかねないとの懸念はそう易々とは解消されないだろうし、他の欧州銀行の問題も浮かんでは消え、消えては浮かび…といった状態を繰り返すこととなろう。それでも、目先的な警戒レベルは一旦低下する公算が大であり、当面は米国の動きに市場の関心が集中しやすくなるものと見られる。
一方、この日に発表された8月の米PCEコア・デフレーターやシカゴ購買部協会景気指数、ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)などは軒並み強めの結果となり、そのぶんだけ年内の米利上げ観測も強まったようである。ちなみに、例の“FEDウォッチ”における12月米利上げ予想は60%を超えてきている。無論、今週次々に発表される数々の重要指標の結果により、あらためて米利上げ見通しには大きな変化が生じよう。

 9月の最終営業日が終わって、まず気になるのはドル/円の月足。結局のところ、6月以降の月足は4カ月連続して終値で62カ月線を下回らずに推移しており、ますます62カ月線の下値サポート力は強まってきていると考えられる。同線の下方に位置する一目均衡表の月足「雲」上限が10月以降にその水準を一気に切り上げて行くこともわかっており、もはやドル/円の下値余地はかなり限られてきているようにも感じられる。
 一方で、ドル/円の日足の推移を見ると、もはやトライアングルが相当に煮詰まり切っているのが分かる。しかし、今のところは21日線と日足「雲」下限に上値を押さえられ続けている状態で、とにもかくにも、これら複数の節目をクリアに上抜けてこないことには、なかなか上方視界も開けてこない。
現在、21日線は101.60円処に位置しており、目先は同線を上抜けてくるかどうかが一つの焦点。もちろん、特段のドル買い材料が出て来なければ、そこは一旦戻り売りということになる。一方で、やはり下値は101円を再び割り込むかどうかに注目しておきたい。一時的にも101円を割り込む場面があれば。とりあえず試しに押し目買いを入れておく算段で臨みたいとも思う。

 非公式会合におけるOPECの減産合意という材料から考えれば、一応は各種の資源国通貨の値動きにも当面は注目しておきたい。気になる豪ドル/円は、先週30日の終値で一目均衡表の日足「雲」上限を再び上抜けてきており、目下は89日線のブレイクにトライするような格好となっている。
日足の終値ベースで89日線を上抜けてくれば、まずは9/6高値=79.13円あたりまで目線が上がる可能性もあるし、各種指標の結果によってドル/円が一定の上値を追う展開となれば、あらためて豪ドル/円も80円の節目を視野に入れることが可能となろう。
 とどのつまり、結局は米指標の結果次第ということであり、目先はISMの製造業・非製造業景況感指数の結果によって、少々相場が荒れる可能性もあるという点は一応心得ておきたいところとなる。
(10/03 09:55)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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