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第562回 クリスマス休暇前に一旦はドル調整の可能性も…

2016年12月19日

 振り返れば、11月30日に行われたOPEC総会の結果が判明する前のドル/円は112円前後の水準にあった。その後、OPEC総会に続いてイタリア国民投票、ECB理事会、FOMCなど重要なイベントが相次いだわけが、結果的にはそのいずれもがドル買い(強気)材料となり、先週15日にはドル/円が一時118.65円まで上値を伸ばすこととなった。
 この間に、ドル/円の週足は一目均衡表の週足「雲」を上抜けて「三役好転」。11月の月足は31カ月線を終値で上抜け、12月の月足も引き続き31カ月線を上抜けて終わる公算が大という状況になっている。
 OPEC総会では減産合意が決議され、原油価格と米石油株の上昇に伴ってNYダウ平均も一時2万ドルに迫る水準まで上昇。リスクオンのムードがドル買い・円売りを誘うこととなった。イタリア国民投票では改憲案が否決されたものの、当面の不透明感が払しょくされたという理由で波乱は回避された。ECB理事会では債券購入プログラムおける今後の購入「総量」が想定を上回る決定となったことに加え、ドラギ総裁が当座のテーパリングの可能性を否定したことでユーロ売り・ドル買いが進んだ。
 さらに、先週13-14日に行われたFOMCにおいて以前から確実視されていた利上げが決定されたうえ、参加メンバーらによる来年の利上げ予想の中心が年「3回」となったことで一段とドルが買い進められることとなった。

 こうした一連のビッグ・イベントを通過し、とりあえず目先の(ドル買い)材料は一旦出尽くしたと見ることもできるように思われる。中期的なドル強気のトレンドはなおも継続するものと思われるが、短期的な高値警戒感とスピード警戒感から、このあたりで一旦は調整含みの展開となってもおかしくはない。
 ちなみに、シカゴ通貨先物取引市場における大口投機家の円売り越し枚数は、13日時点で6.3万枚超と前週(6日)の3.4万枚弱に対して大幅に増加しており、徐々に買い戻しが入りやすい状況となってきている。もちろん、FOMC通過後の円売り越しは更に膨らんでいることだろう。
 まして、今週はクリスマス休暇に入ることでポジション調整の動きが出やすいということもある。なお、先週末16日に米中間で高まった緊張はさして大事には至らないものと思われる。実際、中国が南シナ海で奪取した米国の無人水中探査機について、すでに米中当局は返還で合意したと伝わる。とはいえ、相場の一時調整入りは何がきっかけになるかわからないということも事実である。
 もちろん、ここで多少調整を交えたとしても、あくまでドルの下値は限られたものになると思われる。ひとたび118円台後半の水準まで上値を伸ばしたことを考えれば、次の上値の目安は119円台半ばから120円前後ということになろう。クリスマス休暇を控えて一時調整含みになったとしても、休暇明け後の約1週間で到達する可能性は否定できないものと思われる。目先、押し目があれば買い拾っておきたいところではある。

 一方で、ユーロ/ドルは重要な先週15日に節目の一つである1.0500ドルを割り込む展開となった。いきおい2015年3月安値=1.0462ドルをも下抜ける展開となり、長らく形成してきた価格レンジを下放れたという感触もないではない。
 ただ、クリスマス休暇に入ってドルが一旦売り戻される展開となれば、ある程度はユーロ/ドルが戻りを試す可能性もあろう。思えば、11月18日以降のユーロ/ドルは基本的に1.0600ドル前後を中心に推移してきた。同水準は一つの戻りの目安になる得るものと思われる。
(12/19 08:50)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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