FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

外貨投資 転ばぬ先の智慧

最新の記事

第578回 ドル/円の調整は一巡したとの感触も…

2017年05月01日

 4月が終わり、結局のところドル/円の月足・終値は一目均衡表の月足「雲」上限よりも上方に留まることとなった。振り返れば、4月半ばにつけた108円台前半の安値をもって、3月半ばに行われたFOMC以降の下げがようやく一巡したという印象である。
ちなみに、108円台の底値圏では、上向きの200日線ならびに62週線などが下値サポートとしてしっかり機能することとなった。そして、先週末(28日)時点では、前回の本欄でも当面の目安の一つと見ていた31週線や一目均衡表の週足「雲」上限を上抜ける格好となった。さらに、日足の遅行線が足下で日々線を上抜けてきており、そのことからも目先調整が一巡したとの感触が得られる。
当面は111-112円処でのもみ合いが続きそうな感じもするが、もう一段の上値を試す展開となれば、まずは3/31高値=112.20円処が意識されることとなろう。ただ、仮に112円台にまで到達すると、そこには日足「雲」や89日線の存在が控えており、いずれはそれらの節目との攻防になる可能性もあるように思われる。

 先週は、仏大統領選の結果が伝わった週の初めから全体にリスクオフのムードが和らぎはじめ、25日の北朝鮮軍創設85周年の記念日を無難に通過したことや、26日に米税制改革案がようやく公表されたこと、また米政府機関の閉鎖が暫定的に回避されたことなどによって、さらに市場のリスク警戒ムードは後退した。
もちろん、なおも米朝の緊張状態は続いており、それは米原子力空母カール・ビンソンを中心とする空母打撃群が北朝鮮近海から離れ始めるまでは続くと見ておかざるを得ないだろう。今のところ、米国側が直ちに軍事行動に踏み切る様子は見られないが、北朝鮮側に対する威嚇を続ける姿勢が緩められたわけでもない。中国は基本的に対話による平和的解決を求める姿勢を続けており、今しばらくはその行方を見守るしかなさそうだ。

仮に今後、北朝鮮リスクへの警戒が徐々に解けていった場合は、あらためてファンダメンタルズ主体の流れに戻ると思われるが、先週28日に発表された米1―3月期GDP(速報値)しかり、このところ発表された米経済指標のなかには予想より弱めの結果となったものもないではない。
 その意味でも、本日(1日)発表される米3月のPCEコア・デフレーターや2-3日に行われるFOMC、週末5日に発表される米4月の雇用統計などの結果に対する市場の関心は高いと言え、ことに物価や賃金の情勢をもとに米長期金利がある程度は強含むこととなるのかどうか、慎重に見定めながら相場と向き合って行きたいところである。なお、週末5日はフィッシャーFRB副議長や複数の米地区連銀総裁、イエレンFRB議長など金融政策当局者らによる講演が相次ぐ。大型連休の最中であるとはいえ、相場が少々荒れる可能性もあるため気を引き締めて臨みたい。

 一方、先週は仏大統領選・第1回投票の結果を受けてユーロ/ドルが一時1.0950ドル前後まで大きく買い戻される場面も見られた。今のところは大よそ1.0900ドルを挟んでのもみ合いとなっており、7日の仏大統領選・決選投票を控えて方向感の見出しにくい展開を続けている。
 テクニカル的には、1.0964ドル処に控える62週線や昨年5月高値と11月高値を結ぶレジスタンスライン、週足「雲」などの存在が上値抵抗として意識されやすいものと見られ、基本的には戻り売りで対処したいと考えるが、仮にこれらの節目を上抜けるような強気の展開となれば一旦は方針の見直しが求められよう。
(05/01 09:30)

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

コラム一覧

鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
武市のなぜなにFX 武市佳史

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、為替リスクを想定し通貨ペアごとに当社が定める額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.7%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,700円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 外貨投資 転ばぬ先の智慧 > 第578回 ドル/円の調整は一巡したとの感触も…