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外貨投資 転ばぬ先の智慧

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第615回 目下は大きなパラダイムシフトが生じている時間帯

2018年02月26日

 思えば、直近(2月16日)安値の105.55円というのは、今年1月8日高値と1月29日安値、2月2日(戻り)高値から弾き出される「N計算値」に近い水準であった。
 前回更新分の本欄で「今週以降はドル/円がある程度持ち直す可能性もある」と述べたが、実際にここで一旦下げ過ぎの修正が入ったのは、N計算値によって求められる当面の目標値のように「わかりやすい節目」に到達したこと自体が大きなきっかけとなった可能性が高い。もちろん、その時点ですでに米・日の株価が一旦下げ止まり、切り返していたことも一因ではあるが、もともとの「行き過ぎ」が修正されるためには、それなりに納得感のある口実が必要となることも事実であろう。
 あくまで“口実”だから、あとでよくよく考えると解せない部分も多々ある。それは「ならば、もっと早く切り返してもよかったのではないか」などといった部分であるが、結局は「相場のことだから」でお茶を濁すこととなるのは致し方ない。

 お分かりのとおり、目下は米国を中心とした世界経済に大きなパラダイムシフトが生じている時間帯と言える。米国経済について言えば「低インフレ期からインフレ上昇期へのシフト」、米株式相場について言えば「金融相場から業績相場への移行」、米金融政策について言えば「正常化から引き締めへの転換前」ということになろうか。
 そして、このように大きなパラダイムシフトが生じている時間帯というのは「一体旦どのようなセオリー、シナリオに基づいて投資判断をすればよいか」がどうしてもあやふやになる。市場が何をもって売買の判断を行えばよいのか一時的にも分らなくなる。
 無論、過去においても同じような時間帯はあった。何より参考にしたいのは、やはり前回の米金利上昇(米利上げ)局面である。周知のとおり、それは2004年6月から2006年6月にかけてFRBが計17回の利上げを実施した時間帯のことだ。
 IT(ドットコム)バブル崩壊によって1.00%という低い水準まで引き下げられていた米政策金利が2004年6月から段階的に引き上げられはじめた当初というのは、実のところ米株価もドル/円も暫く調整含みの展開を続けた。実際、NYダウ平均も2004年10月下旬あたりまでは一定の調整を余儀なくされている。
 ただし、一旦底入れして反発となった後のNYダウ平均は、おおよそ1万ドル前後から1万1500ドル前後へと押しなべて緩やかな上昇を続けた。さらに、2006年6月に利上げが打ち止めとなった後は、そこから一気に上げ余地を拡げ、当時の金融バブルがピークに達した2007年10月ごろには一時1万4300ドル近辺まで上値を伸ばす場面もあった。 
 つまりは、米利上げ開始当初の数カ月間だけ、米株価は若干の調整を余儀なくされたのである。おそらく、その期間というのは利上げの影響を見定めたいとのムードが市場に拡がったのであろう。
 一方、ドル/円は米利上げが開始された2004年6月から2005年1月まで下値を探る展開を続け、2005年1月に一時101.67円まで下押したところで底入れ・反発した。ちなみに、2005年12月には一時121円台、2007年6月には一時124円台までドル/円は上値を伸ばしている。つまり、ドル/円も米利上げ開始当初の時期だけ一定の調整を余儀なくされ、底入れ・反発後は大きく上値を伸ばすこととなったのである。

 もちろん、今回の米利上げは2015年12月からスタートしてはいるのだが、これまでは「あくまで金融政策の正常化が進められる段階」に過ぎなかったと誰もが理解していることだろう。そして、ここから緩やかに「金融引き締め」の段階に向かおうとしていると考えれば、米株価やドルに一定期間は調整圧力が掛かりやすくなることも止む得まい。個人的には3月いっぱいぐらいまでではないかと考えるが、そこで押し目が形成されれば一つのチャンスと見ていいのではないだろうか。
(02月26日 09:45)


※当コラムは毎週月曜日の更新です(月曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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