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第656回 引き続き米・日株価堅調でリスクオンの流れ

2019年02月04日

 前回更新分の本欄でも触れたとおり、なおも米・日株価は堅調な推移を続けており、そのことが市場全体にリスクオンのムードを漂わせ、結果として過度に無用な円買い圧力が強まりにくい状況となっている。
 先週行われたFOMCは、その声明文の内容もパウエル議長のコメントもともに「想定していたよりもハト派的」と市場に映ったようであり、30日のNYダウ平均は前日終値比+434ドルの大幅高を演じた。28日に発表されたキャタピラーやエヌビディアの2018年10-12月期決算の内容がかなり厳しいものであったことから、やや警戒感を強めていた市場であるが、その後発表されたアップルやボーイング、フェイスブックなどの決算内容は好感され、総じて市場のムードは明るいと言える。
 何より、足下でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が確りと戻りを試す展開になってきていることが、全体の安心感に結び付いていると見られ、当面はもう一段の戻りも期待できるものと見る。SOX指数に関しては、2015年5月高値をエリオット波動理論に基づく「第1波」の終点と考えた場合、そこから同年8月安値までが「第2波」、2018年3月高値までが「第3波」、そして直近(2018年12月)安値までが「第4波」と見ることもできると思われ、そうであるとするならば足下は既に「第5波」の上昇局面に突入している可能性もあると考える。

 米主要企業の決算が総じて強めの内容となっていることもあって米株価が基本的に強含みの展開を続けているうえ、先週1日に発表された1月の米雇用統計や同ISM製造業景況指数などの結果も強めの内容となっていることから、一頃よりFRBがハト派に傾いているにも拘らず、足下でドル/円の下値は限られている。
 やはり、昨年12月まで“やや景気を先回りして走り過ぎていた”金融政策が一旦止まり、そのことで今後は景気の方が再び走り始めると見ていいのではないか。古今東西、金融政策というものは当初一旦走り過ぎ、その悪影響が及んだ後に一旦止まると、その後は暫くの間、景気の後追いを続けることになるのである。
 昔から耳にタコができるほど聞かされているように、米国のGDPは約7割が個人消費で占められているのである。当然のことながら、その消費は株価上昇によってより活性化するものだ。もちろん、足下では米国の労働参加率が上昇(結果的に失業率もやや上昇)し、賃金(平均時給)も着実に伸びており、それでもなお低インフレであるというのだから、暫くは「米景気が走る」と考えるのが道理であろう。

 幸い、先週行われた米中貿易協議にも一定の進展が見られたようであり、結論は少し先送りされたものの、流れとしてはソフト・ランディングに向かった慎重な段取りが踏まれていると見ていいように思われる。ここで交渉・協議が「決裂」となってしまっては、米国側にとっても中国側にとっても支払う代償があまりに大きすぎる。よって、そう遠くない将来に一定の落とし処が見出されることを前提とするなら、当面はリスククオン継続で少なくともドル/円の下値は限られると見たい。
 実際、先週のドル/円は21日移動平均線に確り下値を支えられる格好となり、週末にかけて一目均衡業の週足「雲」下限をあらためて試す展開となった。結局、1月の月足・終値は31カ月移動平均線や月足「雲」上限を上抜けることができなかったものの、先週の週足ロウソクと1月の月足ロウソクがともに下ヒゲを伴う格好となったことで、目先の調整が一巡した可能性を十分に匂わせている。
 ここで、ドル/円について当面の上値の目安を確認しておくと、やはり一つには週足「雲」下限=109.69円・上限=110.10円が意識されやすく、上抜けると次に月足「雲」上限と31カ月線が位置する110.60円が試されやすい。
(02月04日 09:10)


※当コラムは毎週月曜日の更新です(月曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。


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