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第658回 米・日株価が好調推移でドル/円も底堅い

2019年02月25日

 先週は、日本時間の21日午前4時に1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表された。ほぼ市場予想通りの内容であったことから、後に市場ではドルが一旦買い直される展開となった。公表前は一定の警戒感や様子見ムードのなか、ややドル売りの傾向も見られていたことから、これは「事実で(ドル)買い」のパターンとも言えそうである。なかには、かなりハト派寄りの内容を予想していた向きもあった模様で、とりあえずショートカバーしておこうとする向きもあったのだろう。
 ポイントは、バランスシート縮小の年内終了については概ね前向きなコメントが多かったものの、一方で年内の利上げについては選択肢を残すような発言が少なからず見られていた点である。それもそのはず、年初に米連邦準備制度(FRB)のパウエル議長が、いきなり政策方針の大転換を示唆してから、米株価は急ペースで値を戻す展開となり、足下では既に昨年12月3日高値=25980ドルを上回ってきているのである。
 昨年12月に生じた米株価の大幅下落には、パウエル議長率いるFRBも相当に肝を冷やした様子。いきなり、株主フレンドリーに態度を一変させたわけだが、株価が好調に推移し続ければ自ずと米国民の消費性向もアップすると考えられ、結果的には景気拡大の持続性も保たれる。またも“ゴールディロックス状態”となった市場で一段の株価上昇が見られれば、いずれは年内の米利上げ見通しも復活する可能性があろう。

 他方、先週末にかけては再び市場の関心が米中貿易協議に戻った。どうやら、中国は米国からの輸入を増やす方向で合意する見通しで、なお隔たりが大きいとされる知的所有権や構造改革の問題については、3月1日の対中関税引き上げ期限を延期し、なおも協議を継続することなりそうである。
 もともと、そう簡単に最終合意に至るはずはなく、それでも着実に協議が進展している点を市場は好感していると見られる。ムードはリスクオンで米株高が続いている一方、米長期金利は2.6%台という低位で安定推移していることから、ドル/円については買うに買えず、売るに売れないといった状況にある。
 それでも、テクニカル的に見ればドル/円は日足の一目均衡表で「三役好転」の強気モードにあり、現在111.30円処に位置する200日移動平均線(200日線)を視野に入れた展開となっている。この200日線と89日移動平均線(89日線)はほぼ同位置にあり、目先は強い上値抵抗として意識されそうだが、それだけに両線を上抜けるような展開が今後見られれば、そこから一段の上値余地が拡がるものと見られる。
 なお、今週は木曜日(28日)が月末となるわけで、果たして2月の月足・終値が上向きの31カ月移動平均線(31カ月線・現在は110.56円)や、月足「雲」上限(現在は110.61円)を上抜けるかどうかという点にも大いに注目しておきたい。

 一方のユーロ/ドルは、先週幾度が戻りを試す展開が見られていたものの、日足では21日移動平均線(21日線)、週足では31週移動平均線(31週線)が強めの上値抵抗として意識されている模様ではある。
 月足では、いまだユーロ/ドルが月足「雲」下限に沿うような格好で推移しており、昨年10月以降は引き続き31カ月移動平均線(31カ月線)の重しが外れない。ドイツ経済の成長鈍化がデータに顕著に表れている状況下、ポンドが一定の戻りを試す場面ではユーロも多少なり強含みの展開となるのだが、肝心なブレグジットの行方がいまだ混とんとしていることも投資家の胸中では複雑に作用しており、結局のところソフト・ブレグジットの確証が得られない限りは、ポンドもユーロも上値を積極的に追いづらいということになるのだろう。今しばらくユーロ/ドルはもみ合いを続けると見られ、基本的には戻り売りスタンスで臨みたい。
(02月25日 09:10)


※当コラムは毎週月曜日の更新です(月曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。


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