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第665回 SOX指数の強気が結果ドル/円を押し上げる構図

2019年04月15日

 前回更新分の本欄において「米・日株価の堅調でドル/円は底堅い展開を継続」と述べたが、それから1週間が経過した現在も状況に変わりはない。
 先週は、週の前半こそドル/円が111円割れの水準を試す場面も一時的に見られたわけだが、週末にかけては、ひとまず英国が「合意なき(EU)離脱」に陥る事態がひとまず回避されたことや、発表された米経済指標が強めの結果であったこと、中国の1-3月の輸出や与信の拡大が伝えられたことなどにより、より強まったリスクオンムードがドル/円相場をも底上げする展開となった。
 10日に公表された3月(19-20日)開催分のFOMC議事録の内容が、さほどハト派寄りとは受け止められなかったこともドルにとっては下支え材料になっていると見ていいだろう。市場では、なおも一部に「年内の米利下げはあり得る」と見る向きもあるようだが、議事録の内容に利下げの可能性を示唆するようなものはない。
 11日に講演したウィリアムズNY連銀総裁は「FRBは辛抱強くいる余裕を持ち、金融政策の調節余地をもたなければならない」と述べていたが、これは「利上げに対して辛抱強くいることが肝要である」という意味であると考えられ、その実、足下の米経済指標に景気後退の可能性を示すようなものは見当たっていない。
 もちろん、なおも継続している米中貿易協議の行方次第ではあるのだが、今のところ市場には一段の協議進展と一定の合意形成に対する期待が根強くある。あくまで「期待」とはいえ、中国政府が講じている景気刺激策の効果が徐々に表れると見る向きも少なくはなく、その期待は一つに米フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の尋常ではないほどの強い基調に表れている。
 SOX指数の強気は、東京市場においても半導体関連株をはじめとする景気敏感株全体の株価を押し上げることにつながっており、結果的に日経平均株価が強含みでの推移を続けていることもドル/円の強気材料の一つになっていると見られる。

 先週11日、12日のドル/円は、上向きの200日線を再び上抜け、週末にかけては直近(3月5日)高値=112.13円に顔合わせした。よって、今週は同水準をクリアに上抜けて112円台を固める展開となるかが一つの焦点になる。
 やはり、そのためには追加の好材料が欲しいところであるが、それは一つに米・中の経済指標の結果ということになろう。今週は、17日に中国で1-3月期のGDPや3月の小売売上高など複数の重要指標が発表となるうえ、18日には3月の米小売売上高の発表が控えている。また、先週末の米株価とドルを強気にさせた米国の大手金融機関および主要企業の決算発表の結果も大いに気になる。
 同時に、日経平均株価が2万2000円の大台を確りと回復してくるかどうかも大いに注目されるところとなる。先週12日のCME日経平均先物は2万2000円台に乗せて引けており、週を跨いで強気の流れは引き継がれる可能性が高いと見られる。
 こうしたことから、仮にドル/円が112.13円処をクリアに上抜けてきた場合、まずは昨年11月初旬から12月半ば頃にかけて一つの節目となっていた112円台半ばの水準が試されるものと見られる。同水準をも上抜けて来れば、そこからは一気に114円手前あたりの水準まで目線が上がってもおかしくはない。
 一方で、下値の目安は一目均衡表の週足「雲」上限が位置する111.65円、あるいは200日線が位置する111.52円あたりがまずは意識されやすい。なお、111.15円処には日足「雲」上限も位置しており、其々の節目が下値サポートとして機能することが期待される。
 また、ユーロ/ドルやポンド/ドルの上値が限られると見られることも、依然としてドルの下支え要因としては小さくない。週足で見ると、ユーロ/ドルは31週線、ポンド/ドルは週足「雲」下限が上値抵抗として意識されやすい。
(04月15日 08:50)


※当コラムは毎週月曜日の更新です(月曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。


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