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第666回 日本株の強気継続ならドル/円にも上値余地!?

2019年04月22日

マネーパートナーズからのお知らせ:次回更新はゴールデンウィーク後、5/13(月)の予定です。


 米大手総合情報サービス会社、ブルームバーグが先週19日に「日銀がGDP成長率見通しの下方修正を検討」と伝えた。今週24-25日の金融政策決定会合時に公表する『展望レポート』において、今年1月時点で0.9%増だった2018年度と2019年度の成長率見通しを小幅に引き下げる方針であるという。
 3月の会合において「景気は輸出・生産面に海外経済の減速の影響が見られる」と判断を引き下げたことから、今回の展望レポートで平仄を合わせようとするのは当然とも言える。ただ、そうなると次に気になるのは、ここにきて何かと話題に上っている「6月短観(6月の日銀短観)」の内容ということになる。既知のとおり、自民党の羽生田幹事長代行は「6月の数字をよく見て」と前置きしたうえで、消費増税の再延期や衆院解散・総選挙の可能性などに言及し、市場で様々な憶測を呼んでいる。
 短観の公表は7月1日で、今国会の会期末よりも後になることから、さすがに衆院解散は難しそうである。ただ、一部で聞かれる「信を問うのは参院選でいい」という意見はご尤もであり、そうすると6月28-29日の「大阪G20サミット」後で、7月21日頃とされる参院選の前、つまり7月初旬から半ば頃までに増税延期が発表される可能性もある。
 もちろん、再び増税を延期するというのも決して容易なことではないわけで、せめて市場の期待が株価を押し上げることに一役買ってくれれば…といったところか。その意味では、今週の日銀会合において「追加緩和策が打ち出されるかどうか」という点も大いに注目されるところではある。これを「あればポジティブ・サプライズだが、なくても失望というほどではない事柄」と考えれば、事前の期待は基本的にリスク・オンのムードを演出しやすく、結果的にドル/円の下値は限られるということになろう

 日銀会合を通過すれば、いよいよ「日本は10連休に突入」となるわけで、投資家による事前のポジション調整が目先、日本の株価にとって上値の重石になる可能性はある。ただ、聞けば29日の週に米国のライトハイザーUSTR代表が北京を訪れ、その翌週には中国の劉鶴副首相がワシントンを訪れる予定であるという。そのことから、日本の10連休中に米中貿易協議の進展があらためて材料視される可能性もあるという点は見逃せない。
 そうでなくとも、先週の日経平均株価の週足は52週線を上抜けたうえ、13週線が26週線を下から上に突き抜けるゴールデンクロスも示現している。今後、26週線が上向きに転じてくれば、なおさら強気ムードは盛り上がると思われ、勢い一目均衡表の週足「雲」(「雲」下限は昨年10月高値から12月安値までの下げに対する61.8%戻しの水準でもある)の上抜けにトライするような場面が見られれば、10連休明け後は2万3000円の大台が見えてくる可能性もあろう。

 年初来、かつてないほどに日経平均株価とドル/円の連動性が強まっていることも大いに注目される事実である。大企業製造業における2019年の想定為レートが1ドル=108.87円程度であることを考えると、仮に今後ドル/円が一段の上値を試す展開となった場合、企業収益の上ブレ期待もそのぶん高まる。
 ドル/円が2015年6月から形成してきたと見られる「三角保ち合い(トライアングル)」の上辺はもはや112円台後半に水準にまで降りてきており、今後も一目均衡表の週足「雲」上限が下値サポートとして機能し続ければ、10連休明け後にもトライアングル上放れとなる可能性もある。そうなれば、目線は一気に114-115円あたりまで上がるものと考えられ、そのことが繰り返すも「日経平均株価の2万3000円台乗せ」に貢献するかもしれない。未踏の10連休に不安がまったくないとは言えないが、どちらかと言えば前向きに迎えることができそうなムードではある。もちろん、連休中も外為相場からは決して目が離せない。
(04月22日 09:05)


※当コラムは毎週月曜日の更新です(月曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。


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