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第790回 リスクオフのムード一服ならドルに押し目買いの好機到来!?

2022年01月31日

 先週26日に閉幕した米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が発した幾つかのコメントが、米・日をはじめとする世界の主要な国・地域の株式市場を大いに動揺させた。前回更新分の本欄で、筆者は今回のFOMCについて「これまでの想定よりもハト派的な印象となる可能性が高い」と述べたが、そうした期待は見事に打ち砕かれた。
 想定外であったのは、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が市場との「対話」を一旦放棄したと見られても仕方のない発言を行った点だ。今秋に中間選挙を控え、米大統領は何としてでも目の前のインフレ高進に歯止めをかけようとする強い姿勢を国民に示したい。FRB議長は、そんな米大統領の思いに寄り添うことの方を優先し、市場との「対話」を蔑ろにしていると市場は受け取っている。
 実際、米ゴールドマン・サックスのウォルドロン社長兼最高執行責任者も、ここにきて異例のFRB批判を痛烈に展開している。同氏曰く「金融当局の独立性は損なわれ、市場からの信認は失われた」。金融当局としてあるべき対応を求められるFRB議長が、米大統領と共に世論に阿(おもね)るという大衆迎合的な姿勢を露わにしていることを考えれば、ウォルドロン氏の舌鋒鋭い指摘もご尤もである。
 もちろん、必ずしもFRBが今年中に開かれるすべてのFOMCにおいて毎回利上げ実施の決定を下すとは限らない。また、3月に最初の利上げを行うとして、それが0.25%になるのか0.5%になるのかもわからない。ただ、そうしたこと自体が先行きの不透明感を一層増幅させていることも事実。市場の一部からは「FRBが確信犯的にマーケットを失望させて株価を下げさせようとしている」などという見解も聞かれており、多くが疑心暗鬼に陥っている。パウエル議長にあっては、もう少し市場との「対話」を重んじた言い回しをすることができなかったのかと思われてならない。

 とまれ、外国為替市場では米・日を中心とする株式市場の乱高下を横目に、FRBの利上げ期待とウクライナ情勢の緊迫化などを背景にリスク回避的なドル買いの動きが加速している。結果、ドル/円が先週28日に一時115.68円まで上値を伸ばす場面もあったわけだが、クロス円の動きはまちまちとなっており、やはり足元の動きは円安ではなくドル高の方が勝っている。
 その実、ユーロ/ドルも下値を試す展開となっており、先週末にかけては1.1200ドル処をあっさりと割り込んで、昨年11月安値=1.1186ドルをも下回る水準まで下落した。
 今回のFOMCでFRBが示した政策方針を受け、英中銀やカナダ中銀など他の主要中銀の姿勢もタカ派寄りに傾くのではと見る向きもあるようだが、欧州中央銀行(ECB)に限っては「依然ハト派寄りの姿勢を維持する」と見る向きが多いと見られる。今週3日には定例のECB理事会が行われるが、今回も無風で通過すると見ていいだろう。
 ただ、ユーロ/ドルは1月半ば以降、かなり強く売り込まれてきただけに、今回のECB理事会に相前後して一旦はショートカバーの動きが生じる可能性もないではない。そこはウクライナ情勢の行方次第でもあるのだが、仮に買い戻しの動きが生じれば、あらためて戻り売りのタイミングをじっくりうかがいたいと考える。
 むろん、ユーロ/ドルに一旦揺り戻しの動きが生じれば、目先的にドル/円が調整を交える場面もあろう。先週28日には、同日発表された12月の米個人所得や雇用コスト指数などが事前予想を下回ったことを受けて市場が米国債の買いとドル売りで反応するという一幕もあった。
 先週末の米株指数が大幅反発となったことから、週明けの東京市場でもリスクオフのムードが緩む可能性はあり、そうなれば先週末にかけてのドル買いの動きが一旦和らぐ可能性もある。場合によっては、再び114円台後半の水準まで一旦調整する可能性もあると見られ、そうなれば押し目買いのチャンスをうかがいたい。

(01月31日 07:00)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。


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