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第474回 いよいよ日米金融政策発表ウィークへ- 三角保ち合いからブレイクも…!?

2016年09月16日

マネーパートナーズからのお知らせ:

2016年9月23日(金)の本コラムは、筆者都合により休載します。なお直近のマーケット状況につきましては、当社お客様限定ですが『会員専用サイト』内で公開の特別動画『マーケット・チェック 15分Webセミナー』にて、筆者が解説しております。


 昨日は注目の小売売上高を含めた米経済指標の結果が芳しくなく、“米9月利上げ観測は急速に後退”していきました。金利先物から見た9月利上げの可能性は12.0%へと低下し、ドル円は102円ラインを割り込みました。ただストップロスを絡めることはなく、日銀の長期金利支援等への思惑もあって、102円後半へ切り返してきました。しかし積極的にドルを買い進める地合いではなく、再び102円前半へ押し戻されて取引を終えました。本日も方向感が定まっておらず、102円を挟んで揺れ動いています。

 日銀金融政策決定会合&FOMCを控えるスケジュール感ですので、神経質な動きは致し方ないところです。一方で5/30高値-9/2高値を結ぶ下落トレンドラインと、8/16安値-8/26安値を結ぶ上昇トレンドラインが形成する“三角保ち合い”)は、その幅を狭めつつあります。執拗に上値を押さえてきた日足・一目均衡表先行スパンの雲&75日移動平均線の下落トレンドラインに乗っかっていますので、日銀 or FOMCをキッカケにいよいよどちらかにブレイクしそうな気配を醸し始めています。

 “米9月利上げ観測の後退”は、普通に考えると“失望⇒ドル売り”につながりやすいと考えられます。しかし“株式&国際商品にはポジティブ”であり、それでいて時間的スパンを年末へと広げると“金利先高観は残る”格好になります。そもそも今回の利上げ観測の台頭は、9月利上げを囃したものではなく、年内利上げに対する思惑でした。それが相次ぐ要人発言で“年内利上げ⇒9月利上げ”へと思惑が進行しただけであり、今回はそれが後退したにすぎません。もちろん“9月利上げを囃して”構築されたドル買いポジションは解消される(投げさせられる)のでしょうが、“年内利上げを鑑みて”構築されたドル買いポジションが解消される理由がそれほど思い浮かびません。

 同じように、日銀金融政策決定会合にしても見方が割れていますが、そもそも時差の関係からFOMCより半日早く公表されるというスケジュール感です。「FOMCに先んじて追加緩和は実施できない」との見方は根強く、期待感はそれほど台頭していないと考えられます。つまり“9月緩和を期待”して構築された円売りポジションは解消される(踏まされる)可能性が高いものの、“さらに先の緩和を鑑みた”円売りポジションが解消される理由がなかなか思い浮かびません。

 個人的には「日銀&FOMC共に据え置き(日銀は総括的検証を背景に今後の方針を示すのみ)と見ていますので、“下方ブレイクの懸念”がついて回ることになります。それでも前記したように“失望のドル売り or 円買いの論拠が乏しい”と見られるだけに、仮に想定通りだったとしても「日銀据え置きで円買い⇒FOMCを控えて下値は限定的⇒FOMC据え置きでドル売りも、年内利上げ観測で反発⇒株高によるリスク選好から円売り」といったケースも想定しておきたいところです。下よりも上に抜けた方が、変動幅は大きいと見られる局面ですので…。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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