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第443回 「噂で買って、事実で売る」にはまだ早い - 調整色強いが、ドルは押し目買い…!?

2015年11月20日

マネーパートナーズからのお知らせ:

2015年11月27日(金)の本コラムは、筆者都合により休載します。なお直近のマーケット状況につきましては、当社お客様限定ですが『会員専用サイト』内で公開の特別動画『マーケット・チェック 15分Webセミナー』にて、筆者が解説しております。



 FOMC議事録では、大半のメンバーが「12月会合での利上げがおそらく適切」と見ていることが示されました。これで米12月利上げは“概ね既定路線”に乗った格好であり、日米(もしくは米欧)の金利格差が意識されやすい状況になりつつあります。


 一方で、同じく大半のメンバーが「2回目以降の利上げペースが緩やかとの見方もおそらく適切」と示したことは「その後の利上げペースは緩慢」との見方につながりやすく、ドルの上値を重くしています。「噂で買って、事実で売る」が予想以上に出ていることや、日銀追加緩和見送りに伴う円買い戻しも重なったことで、ドル円はズルズルと123円ラインを割り込んできました。


 「米利上げをキッカケに大きな調整が入る」ということが過去の経験則からわかっていますので、“利益確定売り”が出やすいのは事実です。また来週は主要なイベントが乏しく、日本(23日)・米国(26日)が休場で流動性が低下しやすいことも、“利益確定売り”を出しやすくしていると考えられます。ただ、まだ実際に利上げに踏み切ったわけではありませんので、「噂で買って、事実で売る」を囃すには少し早過ぎるように感じます。


 さらに思い返してみれば、今回の米利上げに対する思惑は、浮き沈みを激しく繰り返してきたという経緯があります。「事実で売り」の主な背景は“積み上がったドル買いポジションの利益確定売り”を含む“ポジション調整”ですが、米利上げ観測は6月にも9月にも高まり、その度に先延ばしされてきました。つまり「利益確定売りはその都度出されてきた」と考えるのが自然であり、そう大きなドル買いポジションが積み上がっているとは想定しづらいところでもあります。


 今回の米12月利上げ観測が高まったのは“FOMC(10/27-28)”がキッカケであり、加速したのは米雇用統計(11/6)でした。つまり今回の上昇はこれを起点としたと考えるのが自然ですので、値幅的にはそう大きいものではありません。10/28安値(120.027円)からの上昇と考えた際の“38.2%押しが122.229円”、パリ同時多発テロをキッカケにしたリスク回避にて急落した“11/16安値は123.19円”と、ほぼほぼ合致しています。割り込むと“50%押し:121.808円”や“61.8%押し:121.388円”まで下値を広げる可能性はありますが、“利上げ”というアドバンテージを持っているのは“現時点でドルだけ”です。


 日米休場を控えて「調整気味に推移」する可能性は否めませんが、「ドル買い基調は変わらず」「調整を挟みつつ、124円突破を目指しにかかる」と考えたいとこところです。…となると、押したところは買いチャンス…!?

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

コラム一覧

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市場養生訓 小口幸伸
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武市のなぜなにFX 武市佳史

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