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第447回 大波乱の年明けだが、大きなトレンド転換がなければ「リスク回避は長くは続かない…!?」

2016年01月08日

 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。


 さて怒涛の大波乱で始まった2016年。中国のサーキットブレーカー制度撤廃に伴う“売り急ぎニーズの後退”+わずかながらも“人民元の基準値引き上げ”したことで“何とか下げ止まった”ように見えますが、相手が全ての材料をなぎ倒す破壊力を秘めた“リスク回避”であるだけに、予断を許せないところです。


 もっともテクニカル的に見ると、オシレータ系では“明らかに往き過ぎ”を示しています。またローソク足を見ても、ドル円下落をけん引してきた豪ドル円(9/4安値水準に到達:82.115円)やユーロ円(11/27~12/4の161.8%返しを達成:126.634円)が“すでにいい水準まで下落した”印象があります。ドル円の117円台というのはやや中途半端な印象がありますが、それでも“一旦のメドはついた”と考えることが可能です。


 リスク回避は“瞬間風速”的には“全ての材料をなぎ倒す破壊力”を持っていますが、“持続力”的には“大きなトレンド転換”が伴わなければ“短命に終わりやすい”のが常です。そして大きなトレンドといえばやはり“米利上げ”であり、現在は“そのペース(利上げ回数)”ということになります。リスク回避中に迎える米雇用統計は久しぶりですので、仮にネガティブな結果となれば“ドル売り主導で今度は下値追い”となる可能性がゼロではありませんが、しかし次回FOMC(26-27日)はイエレン議長の記者会見が予定されていません。つまり“利上げペース”の思惑の修正を図るタイミングとしてはやはり“時期尚早”と考えざるを得ず、引き続きテーマとして残ると考えられるところです。そして来週も中国を中心とした“リスク回避の見極め”は続くと考えられる中、現在はその“往き過ぎ”がクローズアップされつつある状況です。


 もちろん結果次第のところはありますが、前哨戦である6日の米ADP雇用統計では“2014年12月以来の延び(+25.7万人)”も示されていました。仮に大きく下に乖離するサプライズがあったとしても、その動きは“短命”で終わると考えておきたいところです。そして来週の見極めは“紆余曲折”を当然考えておかなければなりませんが、基本的には今週の動きを調整する(巻戻す)展開を想定したいところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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