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第449回 リスク回避姿勢は一旦後退 ‐来週は久しぶりに“金利格差”がテーマになる可能性…!?

2016年01月22日

マネーパートナーズからのお知らせ:

2016年01月29日(金)の本コラムは、筆者都合により休載します。なお直近のマーケット状況につきましては、当社お客様限定ですが『会員専用サイト』内で公開の特別動画『マーケット・チェック 15分Webセミナー』にて、筆者が解説しております。


 リスク回避は留まるところを知らず、想定していた水準よりもよりも“もう一段”突っ込む動きを見せました。ドル円は一時116円を割り込み、豪ドル円は79円前半まで下値を拡大しました。リスク回避が円全面高をもたらしたからですが、ここに来てようやく下げ止まりを見せつつあります。年初からリスク回避をけん引してきたのは“中国懸念&原油安”の両輪が回っていたからですが、その片方にブレーキがかかったからです。


 実際に今週に入ってから“中国経済への警戒感”を背景にしたリスク回避はほとんど見られておらず、“原油安”に引っ張られていたのが実状です。代わって“日経平均”がリスク回避要因として台頭(昨日は高値から700円の急落を見せ、1万6000円割れ寸前へと急落)しましたが、“中国発”に比べて“日本発”のリスク回避は「入ってくる情報量」「情報に対する信憑性」が格段に違います。このためリスク回避で最も怖い「先行き(底)が見えない」という状況にはなりづらく、「リスクの最大値がある程度想定可能」という状況になりやすいと考えられます。このため“瞬間的な(瞬発力)”ものを別にすると、その“継続性(持久力)”には疑問符がつきやすくなります。たまたま本日は“日銀追加緩和”への思惑にて約1000円の急騰を演じ、リスク回避姿勢は後退していますが、そうでなくても「後退しやすかった」と考えることが可能ということになります。


 そうした中で来週は、日米の金融政策決定会合(日銀金融政策決定会合&FOMC)が予定されています。そしてこれに先駆けて21日、ECBは「3月の追加緩和を示唆」する発言を行いました。つまり来週は久しぶりに“日米欧の金融政策”に着目した動きが促されやすいと考えられ、リスク回避姿勢が後退しつつある状況ではその可能性がさらに増すといった展開が期待できるところです。


 もちろんリスク回避姿勢は払拭されたわけではありませんので、引き続き警戒を怠ることはできません。しかしテクニカル的な下落往き過ぎ感はまだ解消されていない中、一旦の下値達成感が台頭しやすい状況といえます。リスク回避はまだ紆余曲折が想定され、また現在の思惑を鑑みると「上昇トレンドへの回帰の有無は、日銀追加緩和の有無次第」といった面も否めませんが、少なくとも来週に関しては“金利格差を背景にしたドル買い・円売り”が“リスク回避の円買い”を勢いで上回る展開を期待したいところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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