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武市のなぜなにFX

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第450回 止まらないドル売り…、ただ背景には“取ってつけた材料”ばかり…。

2016年02月05日

マネーパートナーズからのお知らせ:

2016年02月12日(金)の本コラムは、筆者都合により休載します。なお直近のマーケット状況につきましては、当社お客様限定ですが『会員専用サイト』内で公開の特別動画『マーケット・チェック 15分Webセミナー』にて、筆者が解説しております。



 ドル売りが止まりません…。日銀追加緩和(マイナス金利導入)にて121円半ばまで上昇したドル円でしたが、その後は116円半ばまで一気に急落しています。


 今回の急落は「米金利先高観の後退に伴うドル売り」が主な要因と見られますが、その他にも「日銀マイナス金利による円安効果を疑問視」「国内機関投資家のリパトリエーション(海外資産引き揚げ)前倒し」「15日の米国債利払い・償還を見越した換金売り(円買い)の前倒し」「日経平均急落によるリスク回避の残存」「ファンド筋の仕掛け的なドル売り」等の思惑も絡みあっており、“下値のメドが定めづらい(というか、現時点では見えない?)”状況となっています。


 もっとも「日銀マイナス金利の効能」に関しては、まだ先が見えないのが実状です。実際に導入されるのが“16日~”ということもありますが、銀行や証券、生保等はまだ検討段階にあり、対応を決めかねている状況だからです。そうなると「計算できるところで収益を確保しておこう」といった見方に傾斜してもおかしくなく、「リパトリエーション/換金売りの前倒し」はこうしたところが影響していると考えるのが自然です。

 またドル円は「マイナス金利決定時」を割り込んでいますが、一方でユーロ円等はそこまで下落しておりません。ユーロが買われていることもありますが、これは今回の急落が「円高ではなくドル安」にあることを雄弁に物語るものであり、こうした段階での“円安効果を疑問視”との見方は「取ってつけた印象あり」と考えざるを得ないところです。


 一方で「米金利先高観の後退に伴うドル売り」にも、過剰反応している印象があります。ドルのセンチメント悪化は否めませんが、それが「米金利先高観の後退」のみならず「米景気の後退(腰折れ)懸念」にまでつながっている印象が拭えないからです。


 確かに直近の米経済指標は芳しくありません。しかし先週末のシカゴ購買部協会景気指数は1年ぶりの高水準(55.6)を示しており、消費者のセンチメントは大きく下がっていないことが窺えます。また米経済に対するすそ野が広い住宅関連が高水準を維持していますので、ここが大きく低下しない中での米経済失速は、「そう簡単には起こらない」と考えられます。

 また不安定な原油を「米経済の先行き懸念の証左」と捉える声もありますが、銅を始めとする非鉄金属はしっかりとした動きに変わりつつあります。米経済の先行き懸念が背景にあるとすればこちらももう少し不安定になってもおかしくありませんが、そうはなっておりません。つまり「不安定な原油≠米経済の先行き懸念」ということになりますので、こちらも「取ってつけた印象あり」ということになります。


 …となると、今回の急落は「米金利先高観後退によるドル売り」に「ヘッジファンド等がドル売りを仕掛けた」と考えるのが自然であり、当然のように溜まっているドル売りポジションはどこかで巻き戻す(利益確定の買い戻し)をすると考えるのが自然です。


 現時点では“落ちるナイフ”状態と化していますので、安易に買い拾う等を考えるべきではないかもしれません。

 また「仕掛け的な動き」が背景にあると見られるだけに、“もう一段突っ込んだ下値追い”を狙っていてもおかしくありませんので、警戒の手を緩めることもできません。

 それでも「米景気腰折れ懸念」が後退するのであれば(米金利先高観の後退のみであれば)、中長期スパンで見ると「日本経済/日経平均等にとってはそう悪い話ではありません」。

 下値のメドがなかなか立てられず、一部には「暴落のスタート地点」との見方も存在しますが、「積み上がっているドル売りは巻き戻される」「自ずと下値は限定される」と見たいところです。本日の米雇用統計が、そのキッカケになれるか…?

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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