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第454回 先月のトラウマが蘇る局面だが、マーケット環境は大きく異なる

2016年03月18日

マネーパートナーズからのお知らせ:

2016年03月25日(金)の本コラムは、筆者都合により休載します。なお直近のマーケット状況につきましては、当社お客様限定ですが『会員専用サイト』内で公開の特別動画『マーケット・チェック 15分Webセミナー』にて、筆者が解説しております。


 あぁ…、“FOMCのハト派寄りショック”は思ったよりも大きかった。金利選好のドル買いポジションに解消圧力がかかりやすくなっており、“米10年債利回りの低下”を背景にドル売りに弾みがついています。特に対円が“土砂降り”となっており、ドル円は2/11安値(110.933円)を割り込むと、ストップロスを絡めながら2014/10/31(つまり黒田バズーカ2発動時)以来の110.671円まで売り込まれました。その後は日銀のレートチェックの噂や、好内容のフィラデルフィア連銀製造業景気指数(12.4)で値を戻しましたが、2/11安値を割り込んだことでテクニカル的には「下方向に向かいやすくなっている」といわざるを得ず、「もう一段の下値追い」は警戒せざるを得ないところです。


 直近安値をつけた前記2/11は、東京市場休場(建国記念の日)で流動性が低下した日。来週初も東京市場は休場(春分の日)と状況が被りますので、「110円割れへの懸念」は増大しています。しかし当時と比べると、マーケット環境は大きく異なります。当時の懸念材料であった上海株は落ち着きを見せており、当時よりも7%ほど上昇しています。同じく懸念された原油も40ドルを超えてきており、下落基調が強い日経平均にしても当時からは6%強高い水準にいます。景況感も着実に回復してきていますので、“リスク回避姿勢は台頭しづらい”つまり“円買いは入りづらい”と考えることが可能です。


 主要通貨の中で金融引き締めに動いているのはドルだけですので、“FOMCのハト派寄りショック”にしても「米利上げペースに急ブレーキ」ではなく「米国だけ(ドル独歩高)の流れを少し抑制したかった」と考える方が自然です。つまり中長期的な見方は“あくまでもドル高”との見方には「なんら変化なし」と考えます。


 “ドル売り”が進行する最中、全ての材料をなぎ倒す破壊力を持った“リスク回避”が台頭すれば目も当てられませんが、そうなる可能性は低い?…となると底割れの可能性も低い…?


 流動性が落ちる中、“110-115円のレンジ下限”が近づきつつありますので「警戒は必要」です。それでも「レンジ下限の堅さを確認後、戻りを試す」というシナリオを描ける状況だけに、「そう悲観する必要はない」と考えます。まずは注意深く「下攻めの有無」を確認し、その上で「下げ止まり⇒反発」という展開を期待したいところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

コラム一覧

鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
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武市のなぜなにFX 武市佳史

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