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第455回 レンジ内での揺れ動きはまだ続く - 警戒すべきは“米雇用統計”よりその後の“ISM製造業PMI”…!?

2016年04月01日

マネーパートナーズからのお知らせ:

2016年04月08日(金)の本コラムは、筆者都合により休載します。なお直近のマーケット状況につきましては、当社お客様限定ですが『会員専用サイト』内で公開の特別動画『マーケット・チェック 15分Webセミナー』にて、筆者が解説しております。



 日本は本日から新年度入りしましたが、日経平均(日本株)は予想以上に“土砂降り”となっています。今朝方発表された日銀短観は概ね事前予想を下回る悪化を見せたことで一時600円超の下落を演じており、これにドル円も引っ張られた格好で軟調推移を見せています。もっとも米雇用統計を控えていることもあり、パニック的に株式に比べると為替は比較的冷静な動きとなっています。


 こうして112円ラインをなんとかキープした状態で、なんとか注目の米雇用統計を迎えられ相は気配を漂わせています。事前予想は“非農業部門雇用者数(NFP):+20.8万人”“失業率:4.9%”“時間当たり平均賃金:+0.2%”となっていますので、まずはこの事前予想からの乖離度合いによる揺れ動きが想定されるところです。当然「良ければドル買い」「悪ければドル売り」という反応を見せる展開が想定され、特に“時間当たり平均賃金”は「前月比プラスを維持できるか?」のみならず「前回値(-0.1%)に修正がかかるか?」も注意を払いたいところです。


 もっとも先日のイエレン“ハト派”発言以降、ドルのセンチメントは明らかに低下しています。それを覆すほど良ければ話は変わってきますが、そうでなければ“トレンドを伴うドル上昇は期待薄”といわざるを得ません。では悪かった場合はどうでしょう。ドルのセンチメントが押し下げられていますので、“下放れに警戒必要”ということになるのでしょうが、果たしてそううまくいきますか?…というのは、センチメント押し下げの直接的な要因となっている前記イエレン“ハト派”発言は「それほどハト派に寄っているか?」という疑念が個人的に拭いきれないからです。


 イエレン議長発言を要約すると「(米経済への海外リスクを踏まえると)足元のインフレが加速するかは定かではない」、「このため利上げは慎重に進めることが適切」という2つのフレーズに集約されると考えます。つまり「今後の利上げは経済指標やマーケットの状況次第」といっているに過ぎず、従来通りの認識を示したに過ぎません。違うのはFOMCメンバーの“タカ派発言”が直近に相次いだことであり、それと比べると“ハト派”との認識が成り立ちます。明らかに111円を割り込んだFOMC直後とは異なる状況であり、それを“ハト派⇒センチメント低下”と捉えるのはやや無理があると考えるからです。仮に悪い結果であったとしても「4月利上げの可能性」はすでに後退しており、「6月利上げの可能性」を判断するにはあまりにも時期尚早です。良かった場合と同様に「それを覆すほど悪い結果」にならない限り、こちらも下値は限定されやすいと考えるのが自然ということになります。


 もちろん結果次第ですので一概にはいえませんが、今回の動意の中で最も興味深いと感じたのは、同じくハト派(それも最右翼?)として知られるエバンス・シカゴ連銀総裁の「雇用が順調ならば、6月利上げの可能性は十分」発言です。同総裁(というかFOMCのハト派メンバー)といえば「年内利上げなどもってのほか」といったイメージが拭えませんが、そこから跳び出した6月利上げ要因発言だからです。


 「もうしばらくこの辺りで揺れ動く(110-115円レンジからの脱却はまだ先)」を基本としながら、「下値はそう深くない(底堅い)」と考えたいところです。そして注意すべきは、米雇用統計そのものよりも、その後のISM製造業景況指数(PMI)と考えたいところです。なにせ前哨戦が“ADP雇用統計”しか発表されず、“ほとんど材料なし”で迎えた本番です。ISM製造業PMIで材料が追加投入されたことで、“さらなる後押し or 巻き戻す”といった形でまたぞろ動き出さないとも限りませんので…。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
武市のなぜなにFX 武市佳史

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