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第456回 円底打ちは未確認であり、楽観は禁物 - ただ悲観する必要なし

2016年04月15日

  「110-115円レンジ」を一気に割り込み、113円後半から107円半ばへと実に“6円”の急落を見せたドル円。キッカケは“イエレンFRB議長のハト派発言”でしたが、ここまで急落したのは“日銀短観の悪化”、なによりウォールストリートジャーナル(WSJ)紙に掲載された“安倍首相インタビュー”でした。


  「通貨安競争の回避を遵守」「恣意的な為替介入は慎まなければならない」


 中国や韓国を見据えたリップサービスだったのかもしれませんが、マーケットはこれを「(少なくとも伊勢志摩サミットまで)円売り介入はできない」と捉えました。“円買い安心感”が短期筋仕掛け的な円買いを促し、冒頭で記した急落を演じました。週前半にチャート上のダブルボトム(7日/11日の極超短期)を形成したことで、なんとか落ち着きを取り戻しました。


 反発をけん引するのは“世界的な株高の連鎖”、そして“原油反発(現在は高止まり)”であり、これがリスク選好の円売り戻しを誘っています。ただ110円の大台まであと一歩というところまで値を戻しているものの、「ここから先が難関」と考えられるところです。「107円半ばで下げ止まった」とはまだ確認できておりませんので、戻り売り圧力は相応以上あると考えられます。またオーダー状況を見ても、本日の“109.70-110.00円”にかなり分厚いドル売りオーダーが観測されているなど、そう簡単には行かないのが実状です。


 心理的な節目である他、テクニカル的にも今回の急落の38.2%戻し(109.981円)に当たり、戻り売り圧力がかかりやすいからです。なにより冒頭で記した「110-115円レンジ」に戻せるか?否か?の“分水嶺”に当たり、買い方にとって“最後の関門”であると共に、売り方にとっても“最後の砦”という意味合いを持っています。攻防戦は激化すると考えるのが自然であり、そう簡単に上抜けない展開が想定されるからです。


 リスク選好フローの円売り戻しは続いていますので、期待はあります。しかし昨日もそうであったように、直近の米マクロ系経済指標は“さえない”ものが散見されており、米債券利回りは上昇しづらくなっています。昨日は入札の関係でやや上昇したものの、日米金利格差に着目したドル買いは入りづらくなっており、ドル買いが盛り上がっておりません。1.14ドル付近の膠着から底割れしたユーロドルが援護射撃(ユーロ売り⇒ドル買い)を演じる可能性はゼロではありますが、昨日も続落こそしたもののドル買いを後押しする勢いには欠けている印象は否めません。


 それでも来週はECB理事会、再来週にFOMC(26-27日)/日銀金融政策決定会合(27-28日)へと続くスケジュール感は、徐々に金融政策に目が向かいやすくなる展開が想定されるところです。「ほぼ満額回答で緩和したECB」「現状維持がほぼ織り込み済のFOMC」に対して、「日銀追加緩和の行方は未知数」であり、少なくとも追加緩和への思惑が視野入りしやすいタイミングに差し掛かっています。


 G20/産油国会合における“失望⇒円買い再燃”のリスクは鑑みつつも、それを上回る円売りが台頭する可能性を期待したいところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
武市のなぜなにFX 武市佳史

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