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第457回 日銀追加緩和の有無は別にしても、目先はさらなる巻き戻しが期待できる局面

2016年04月22日

マネーパートナーズからのお知らせ:4/29の本コラムは祝日のため休載します。


 先週末は「円底打ちは未確認であり、楽観は禁物-ただ悲観する必要なし」としてコラムを書きました。G20&産油国会合はどちらも失望が先行しましたが、原油続騰で週央には再び上値を狙える水準まで戻してきました。そして週末(つまり本日)には“びっくりするようなサプライズ”が飛び込んできました。


 「日銀は金融機関への貸し出しにもマイナス金利の適用を検討」


 ブルームバーグが報じたこの関係者発言を、マーケットは“日銀追加緩和への期待”として膨らませました。上値を押さえ続けていた110円ラインの分厚いドル売りオーダーを突破すると、ストップロスを絡めて一気に110.735円へと駆け上りました。同水準には“3/29~4/11の50%戻し(110.708円)”“日足・一目均衡表基準線(110.708円)”“底を割るまでのサポートライン(3/17安値:110.671円)”が並んでおり“格好の利益確定売りポイント”と捉えられていることが想定されますが、ここを超えると“111.00円ライン”“同61.8%戻し(11.435円)”“50日移動平均線(111.877円)”辺りまでは見えてくるだけに、期待は募るところです。


 もちろん今回の報道を鵜呑みにすることは出来ません。関係者が誰なのかわかっていませんし、あくまでも観測記事ですので“信憑性も不明”です。記事の執筆者もこれまで何回も誤報(ただ予想を外しただけでしょうが…)を発していますので、一部で囃される「これで日銀はゼロ回答という選択肢は事実上なくなった」という見方をそのまま信じることもできません。


 しかし110円超でストップロスを絡めたとはいえ、それまでに円買いポジションはかなり積み上がっていました。その全てが解消されたとは考えづらく、一方で追加緩和となればさらに大きく踏まされるリスクを背負うことになります。“熊本大地震”という大義名分もあるとあっては、なおさらです。つまり追加緩和の有無は別にしても、それまでに否定報道が流れてこなければ「日銀金融政策決定会合までは期待は続く」と考えるのが自然です。さらに“ダブルボトムを形成(11日/18日)”し、“ネックライン(15日高値:109.726円)を突破”してきた格好になりますので、テクニカル的にも“もう一段の巻き戻し”は入りやすいと考えられるところです。


 “格好の利益確定売りポイント”とされている現在高値を超えてくることが条件にはなりますが、来週にかけてもう一段の上値追いを期待したいところです。もちろんリスク回避姿勢が台頭しないということが前提ですので(リスク回避はすべての材料をなぎ倒してしまいますから…)、原油&株価動向を引き続き睨みながら…。


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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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武市のなぜなにFX 武市佳史

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