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第460回 乖離している米利上げ観測の思惑が、いよいよ修正される…!?

2016年05月27日

 18日に110円の大台を突破したドル円でしたが、その後は上値が押さえられる展開が続いています。伊勢志摩サミットを巡る様子見(膠着)といってしまえばそれまでですが、“110円付近”に2016年のドル円想定レートを引き下げた国内輸出企業のドル売りオーダーも影響していると見られます。


 その伊勢志摩サミットですが、結果からいうと“ノーサプライズ”でした。協調的な財政出動は各国の事情が配慮して見送られ、為替認識に関しても従来通りのスタンスが維持されました。政府・日銀が円売り介入に踏み切る余地は残っているとはいえますが、はっきりいって“成果なし”といえそうです。もっとも元々の期待感が低かった(皆無に近い?)ことから、失望のドル売り/円買い等は大きくは発生しておりません。


 いずれにしても伊勢志摩サミットを終えたことで、マーケットは次のテーマを探しにかかると考えられます。その急先鋒として挙げられるのは、やはり“米早期利上げ観測”ならびに“その織り込み具合”と見られるところです。


 「早ければ4月に利上げ」との期待が高まった3月には、慎重姿勢を崩さなかったイエレン議長発言で大きく後退したという経緯があります。このため本日のイエレンFRB議長発言にはより注目度が上がっているといえ、「姿勢が変化していればもう一段の利上げ観測織り込み」「従来姿勢を崩さなければ失望のドル売り」という展開が想定されるところです。ただ本日のカンファレンスは“討論会形式”で行われるため、米金融政策に関する言及が飛び出すかは“あくまでも未定”といわざるを得ません。「米雇用統計を確認したい」との見方も根強くありますので、反応は限定される可能性が残ります。・・・となると“米雇用統計(3日)”ならびに“それに連なる前哨戦”に、ポイントが傾斜しやすいといえそうです。


 同じ5月指標であるNY連銀/フィラデルフィア連銀の製造業景況指数は、その構成指数の一つである“雇用者数”の改善が目立ちました。50ドル回復から利益確定売りが入っているとはいえ、懸念されてきた原油安も一服しています。なにより昨年から利上げの最大の障害となってきたのが中国経済ですが、OECD(経済協力開発機構)の景気先行指数の最新状況では“わずかなりとも前月比プラス(98.3)”に転じてきています。脆弱な地合いであることに変わりはありませんが、“循環底入れ機運”が高まってもおかしくありません。


 “米早期利上げ”で懸念されるのは、新興国や商品市況等に対する“いわゆる利上げショック”ですが、相次ぐ好内容の米経済指標は“米経済の抵抗力UP⇒利上げショックの緩衝材”との期待を高めます。少なくともその思惑が高まりやすくなっている状況下、ここに来てFOMCメンバーは“タカ派寄り発言”を繰り返しています。


 米早期利上げに関して、為替・株式市場では“ある程度織り込んできた”印象があるのに対して、債券市場では“全くといっていいほど織り込まれていない”のが実状です。このため思惑に“大きな乖離”が見られていますが、その中で来週は重要イベントが目白押しとなっています。つまり“一つの区切り(分水嶺)”を迎える可能性が否定できず、現状の膠着状態から“いずれかに放れる”可能性が否めません。そして“ある程度織り込んできた”ことが巻き戻されることよりも、“全くといっていいほど織り込まれていない”ことを巻き戻す方が“よりインパクトは大きい”と考えます。


 「6月利上げが行われるか?否か?」は現時点ではわかりませんので、「どちらが正しいか?」も現時点では未定といわざるを得ません。人によって見方がわかれるところでもありますが、それでも前回の当欄で記した“今年初の3連騰”を示現したことで、ドルのセンチメントは大きく改善していると考えられます。“4連騰”はちょっと微妙ですが、大いなる期待を持って重要なイベント週に臨みたいところです。


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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
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