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第464回 そろそろ“利益確定売り”が入ってきそうだが、“リスク回避巻き戻し⇒円売り戻し”はまだ続く…!?

2016年07月01日

 まさかまさかの「離脱(Brexit)勝利」から1週間。大混乱をきたしたマーケットでしたが、ここに来て落ち着きを取り戻しつつあります。昨日などはカーニーBOE総裁がBrexitを理由?に「今夏の追加緩和を示唆」し、ポンドが急速に売られる場面が見られました。またその後には「ECBが債券の購入条件等の緩和を検討」と報じられたことで、ユーロが売られる場面も見られました。しかし先週末のようにリスク回避に傾斜することはなく、パニック売り(円買い)がもたらされることもありませんでした。

 マーケットが落ち着きを取り戻しつつある中で、今回のポンド売り・ユーロ売りは単純に“金利差”や“緩和⇒株式にポジティブ⇒リスク選好”と捉えられた面が強いと見られます。これはポンドドル・ユーロドルの下落がドルの買い圧力として機能したことを示唆するものであり、リスク選好が円売りを後押しした面も否めないところです。103円台にしっかりと乗せたドル円は、そのまま「24日安値後につけた戻り高値(103.237円)」をも上回っていきました。

 もっとも「あくまでも自律反発の範囲内」「戻ったところはすかさず売り」との見方が大勢を占めていますので、上値の重さは相変わらずです。そして本日は米3連休(独立記念日)を控えた週末にも当たっています。今週は反発するNYダウ等を背景に“リスク回避の巻き戻し⇒円売り”がけん引されてきましたが、本日に関しては“利益確定売りで株式反落⇒円買い”となる可能性が高いと考えられます。

 それでも短期筋の円買いポジションはまだ残っていると見られる中、“24日以前のサポートライン(16日安値:103.531円)”や“24日高値からの61.8%戻し(103.781円)”という上値メドはもう目前に迫っています。さらに前記ライン付近には、“防戦のドル売りオーダー”と背中を合わせるように“損失確定のストップロスオーダー”も観測されています。

  もちろんBrexitに絡んだ懸念が払拭されたわけではありませんので、安易に“底打ち⇒反発”を期待するのは時期尚早といわざるを得ません。しかしBrexit絡みのリスクイベントは先送りされた感が強く、足元でポンドがリスク回避の震源になる可能性はかなり低下していると考えられます。一方で来週は米雇用統計/参院選を控えており、前者は「大型ストライキの煽りを受けた前回分の上方修正」が期待され、そして後者は英国民投票で「選挙は水物、結果が出るまではわからない」を目の当たりにしたばかりです。いずれも“仕掛け的なドル売り・円買い”を阻害する要因となりやすく、実際に地政学的リスク等によるリスク回避姿勢が台頭しなければ、マーケットがリスク回避姿勢に傾斜する可能性は低いと考えられます。

 当面はボラタイルな展開は想定しておかなければなりませんが、目先はもう一段の“リスク回避巻き戻し⇒円売り戻し”が期待できる局面と考えたいところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
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