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第476回 好内容かは別にして、ネガティブサプライズは期待薄…!?

2016年10月07日

 朝方の波乱(ポンド急落)もありましたが、本日の注目はやはり米雇用統計といえます。マーケットの関心も集まっていますので、無風通過は想定しづらいところです。

 事前予想は非農業部門雇用者数+17.2万人、失業率4.9%、時間当たり平均賃金+0.3%が見込まれていますので、まずはここからの上振れ/下振れが注目されるところです。今年の上値を押さえ込んできた“75日移動平均線(本日は102.424円)”“日足・一目均衡表先行スパンの雲(上限は同103.189円)”を次々と突破したことで、先高観が高まりやすくなっているのは事実です。一方で昨日までの上昇で8連騰となっていることを考えると、過熱感は否めません。仮に弱い結果ともなれば、失望のドル売りが膨らむ可能性は否定できないだけに、注目度はさらに増そうかといったところです。

 前哨戦の一つであるADP雇用統計が+15.4万人でしたので、「楽観論がやや膨らんでいる(ハードルが高い)」という印象は否めません。しかしながら同じく前哨戦の一つであるISM非製造業景況指数は、その構成項目である雇用指数が(50.7⇒57.2)へと急改善していました。今回の数値に含まれませんが、昨日公表の新規失業保険申請件数も4週平均で見ると1973年11月以来の低水準を記録しています。期待先行で買われてきた感がありますので過熱感は否めず、「噂で買って、事実で売る」「知ったら終い」を囃す声も聞こえてきますが、個人的には「ハードルはそれほど高くない」印象があります。仮に予想を下回ったとしても、解消されるのは“11月利上げを囃したドル買い”だけであり、10月分/11月分と2回の雇用統計を確認できる12月利上げ観測が大きく後退する可能性は想定しづらい。好内容となるかは別にして、少なくとも「ネガティブサプライズは期待薄」と考えます。

 もう一つ、「来週初が日米共に祝日(つまり3連休)」というスケジュール感は注意しておかなければなりません。その間に大統領選に伴う第2回テレビ討論会も含まれており、トランプリスクが再燃する可能性が見え隠れしているからです。当然、大きなポジション調整が入る可能性が否めず、仮に好内容となっても上を下へと揺れ動く展開を想定せずにはおれません。

 それでも今回の上昇は“米早期利上げ観測の高まり”のみならず、“リスク選好(回避の巻き戻し)の円売り”の影響も少なくありません。その背景にあるのは“悪材料しかなかった9月末の100円割れ回避”であり、つまり“陰の極”を形成した後の反発といえます。その上で前記した年初から長らく上値を押さえ続けた“75日移動平均線”“日足・一目均衡表先行スパンの雲”を突破してきており、そう簡単に流れが変わるとは思いづらい…。

 もちろん結果次第であることに変わりはありませんが、期待は募るばかりです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
武市のなぜなにFX 武市佳史

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