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第480回 “過熱感漂う”はリスクだが、“トランプリスクは乗り越えた”…!?

2016年11月11日

マネーパートナーズからのお知らせ:

2016年11月18日(金)の本コラムは、筆者都合により休載します。なお直近のマーケット状況につきましては、当社お客様限定ですが『会員専用サイト』内で公開の特別動画『マーケット・チェック 15分Webセミナー』にて、筆者が解説しております。

 ご承知のように、注目の米大統領選は“トランプ氏勝利”で幕を下しました。大方の予想に反した結果は乱高下をもたらし、“トランプリスク”を囃したドル売りが105円台で推移していたドル円を101円前半へと突き落としました。しかしながらその後に発生した“ポジション調整の買い戻し”は一転して“トランプリスク⇒トランプ期待”へと発展し、ドル円を大きく押し戻しました。翌10日には107円手前へと上値を拡大し、現在も回表示を大きく上回る106円台での推移を続けています。

 “トランプ期待”へと発展した理由としては、穏やかな勝利演説からくる“現実路線への期待感”、米上下両院とのネジレ解消からくる“大規模経済政策への期待感”等が考えられますが、最も大きいのが財政支出+大型減税から派生する“インフレ観測”と見られます。この影響にて、1.71%台で推移していた米10年国債利回りは2.15%へと急上昇(債券価格は下落)し、史上最高値を更新するNYダウと相俟った“金利選好+リスク選好”となってドル円を押し上げていきました。

 “107.00円水準”には現在、国内輸出筋と見られるドル売りオーダーが積み上がっており、またオプション絡みのオーダーも散見されています。このため上抜けにはかなりのパワーが必要と見られます。祝日(ベテランズデー)にて米債券市場が休場となる本日の上抜けは、少々厳しいかもしれません。そうした中でテクニカル的には“やや過熱感”が漂っているため、目先はポジション調整をより想定しなければならず、さらに急伸した現状を考えると“調整売り⇒急反落”まで鑑みておかなければならないとの懸念も頭をよぎります。

 それでも“105.50~106.00円”“200日移動平均線(本日は106.545円)”を次々と突破した流れからは、いよいよ“7/21高値(107.481円)”が見てきた格好といえます。一部で囁かれる“15/6/5~16/6/24の38.2%戻し(109.191円)”への上昇を期待するのは現時点では“少々???”といわざるを得ませんが、また新大統領へのマーケット評価がまだ定まっていない中でのリスク選好一辺倒には“少々不安”でもありますが、「期待感が剥落するとしても、もう少し時間がかかる」と考えるのが、やはり自然です。

 想定していた動きが異なりますが、期待していた“トランプリスクを乗り越えて…”は示現した格好です。引き続き、「押したところはしっかりと拾っていく」を基本に、臨みたいところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

コラム一覧

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武市のなぜなにFX 武市佳史

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