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第485回 “期待外れ⇒失望”が囃された先週末とは状況が異なる!? - トランプ大統領就任式

2017年01月20日

マネーパートナーズからのお知らせ:
2017年01月27日(金)の本コラムは、筆者都合により休載します。なお直近のマーケット状況につきましては、当社お客様限定ですが『会員専用サイト』内で公開の特別動画『マーケット・チェック 15分Webセミナー』にて、筆者が解説しております。

 期待外れとなったトランプ会見を機に売り込まれたドル円は、メイ英首相の「EU単一市場からの離脱表明(いわゆるハードブレグジット)」を経てようやく反発しました。「雇用の最大化とインフレ率2%という2つの目標責務に接近」「2019年にかけて、年2-3回ペースで引き上げる」「2019年にかけてFF金利は3%に近づく」というイエレンFRB議長のタカ派発言、これに「強いドルは長期的に重要」というムニューチン米財務長官候補発言まで加わり、一時112.55円へと下落していたドル円は115.60円水準へと反発しました。もっともメインイベント(トランプ米大統領就任式)を控えていることもあり、現時点で明確な方向感は定まっておりません。昨日も最終的にはドルの調整売りが上回り、114円後半へと押し戻されています。

 そのトランプ米大統領就任式は、本日20日NY時間正午(日本時間21日午前2時)に予定されています。先週11日の記者会見で“期待外れ”とされたこともあり、“具体的な政策の方向性”の有無が注目とされています。また“アメリカ・ファースト”を掲げているだけに、「保護主義優先で物事は進む」との思惑が台頭しやすいことも否めないところです。

 それでもロス次期商務長官(中国批判)/ムニューチン次期財務長官(強いドルは長期的に重要)等の発言を勘案すると、ドル高懸念は“相対的”なものではなく、“中国など特定の国に対して”である可能性が高いということになります。

 公の場における発言が3カ月ぶりだった先週の会見とは異なり、所信表明演説(例年の一般教書演説に該当、1月末)/予算教書(2月初)等、就任後は発言の機会が度々訪れます。これは仮に具体的なものがなかったとしても、“期待外れ”ではなく“先延ばし”と捉えられる可能性が高いということになります。もう一つ、先週の会見では“暴言王の片鱗”を匂わせる点が往々に見られたことも失望感につながった感がありますが、今回は“演説”です。原稿に沿って話すことが可能であり、マスコミとのやり取りも特にありません。前回の“演説”はリスク選好へと誘った“昨年11月の勝利宣言演説”ですので、“その再現”となっても何ら不思議ではありません。

 もちろん何を話すかは不明であり、トランプ期待に関しては依然として見方は分かれています。このため“決めつけは禁物”であり、“臨機応変に対応する柔軟性”も必要と見られます。ただ米経済のファンダメンタルズは堅調、金利先高観もドルの下値を支えやすくしている等、リスク回避姿勢へと傾斜した先週までとはマーケット環境が異なります。そしてネガティブに反応しづらいとの前記スケジュール感がある中、ポジション調整一巡への思惑も見え隠れしつつあります。

 結果次第の面は否めませんが、「暴言でも発しない限り…」との期待は募るところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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武市のなぜなにFX 武市佳史

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