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第520回 トランプ砲炸裂も、基調変わらず…!?

2018年07月20日

 “長期下降トレンドライン突破”の動きそのままに、今週のドル円は半年ぶりに113円台を回復してきました。「米経済は堅調」「段階的な利上げがさらなる成長拡大を促す」と楽観姿勢が示されたパウエルFRB議長の議会証言(17日)を経た動きだけに、“さらなる上伸(上値追い)”も期待されるところです。

 テクニカル的にはもう一つ、“週足・一目均衡表で雲の上抜け”も見られました。“転換線が基準線を上抜け/遅行線が日々線を上抜け”はすでに示現していますので、顕著な買いサインとして知られる“三役好転”がこれで点灯した格好になります。さらにいうならば、“日足ではとうの昔に点灯済”“月足でも点灯する可能性(111.85円超でこのまま月末を迎えれば…)”と、『かなりレア』な状況となっています。トランプ砲(米利上げ牽制発言)にて反落した直後ではありますが、こちらも“さらなる上伸(上値追い)”が期待されるところです。

 ファンダメンタルズ的には、トランプ大統領が進める米保護主義は“インフレに振れやすく”、一方でFRBの独立性担保を考えれば“粛々と利上げを行う”と見るのが自然です。つまり“基調はドル買い”ということになり、「米景気悪化の兆候でも見えてこない限り…」ということになります。無理やり防ぐとすれば、①保護主義をやめる/②FRBに政治的圧力をかける/③ドル安誘導を始める等が考えられますが、①米中間選挙に向けて選択しづらい/②マーケットの信任急低下という懸念をそれぞれ抱えています。③については可能性が残りますが、“米国からの資金流出⇒金利上昇”まで考えれば“期間は極めて短い(つまり一時的?)”と見るのが妥当です。

 “米中貿易戦争懸念”が燻る中、跳び出した“トランプ砲”…。「上値の重さを囃すには持って来い」のシチュエーションといえますが、それでも「基調は変わらず」と見たいところです。直近、最も懸念していた「スピード違反(上げ過ぎ)」が、図らずも解消されたのですから…。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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